博士前期課程 臨床心理学コース




コースの特色


臨床心理学コースでは、人が抱く「こころ」の問題を理解し援助するために、問題を把握するアセスメントの方法や発症のメカニズムを探る理論、援助方法など、臨床心理学に関するさまざまな理論と実践を学んでいきます。このコースは臨床心理士養成大学院第一種指定校であるため、修了者は「臨床心理士資格試験」の受験資格を得られます。また、2016年度の臨床心理士資格試験において93.3%という高い合格率を誇っています。更に、公認心理師の受験資格を得られるよう、カリキュラムを整備中です。

コースの特色

臨床心理学コースでは、人が抱く「こころ」の問題を理解し援助するために、問題を把握するアセスメントの方法や発症のメカニズムを探る理論、援助方法など、臨床心理学に関するさまざまな理論と実践を学んでいきます。このコースは臨床心理士養成大学院第一種指定校であるため、修了者は「臨床心理士資格試験」の受験資格を得られます。また、2015年度の臨床心理士資格試験において92.3%という高い合格率を誇っています。更に、公認心理師の受験資格を得られるよう、カリキュラムを整備中です。

実習について

実習は、学内と学外で行われます。心理臨床センター(心理学部付属研究所)での実習にあたっては、6名のスーパーバイザーを配して学生へのきめ細かい指導を行っています。学外実習については、18カ所の機関(総合病院5カ所、精神科単科病院8カ所、保健センター1カ所、クリニック2カ所、教育相談室2カ所、学校1カ所:2014年秋現在)と提携し、ご協力をいただいています。学外機関での実習においては、実習機関での指導に加え、学内での専任教員による指導も行っています。修了生は、クリニック、病院、学校、教育相談機関など、幅広い領域で就職をしています。

担当教員名、専門領域、主な研究指導内容

専門領域

学校臨床心理学

研究指導内容

本研究室では、(1)学校臨床心理学に関する諸テーマ(不登校、いじめ、学級適応、援助要請行動、過剰適応、スクールカウンセリングなど)、(2)精神的不適応の予防、精神的健康の増進に関する諸テーマ(特に認知的要因やポジティブ心理学的要素を取り上げた研究。例えば、抑うつや精神的不適応の認知的要因、主観的幸福感の要因、レジリエンス、コーピング、強みなど)の研究指導を主に行っています。研究に取り組む際には、「どうして問題が生じるか」だけでなく「どうやったらより良くなれるか、心の健康を向上できるか」「問題が予防できるか」という視点を大事にしたいと考えています。

専門領域

健康心理学、臨床家の教育訓練、心理療法

研究指導内容

私のゼミにおいては、主として3つのテーマについて研究を行っています。ひとつは健康心理学領域、特にがんなどの身体疾患に関わる心理的な事柄やストレスに関する事柄(診断名の告知に関わる事柄、疾患への対処など)、2つめは心理職自身に関する事柄(リアリティショック、心理職を目指す動機など)と心理職の教育訓練に関わる事柄(スーパービジョンなど)、もう一つは心理療法のプロセスと効果に関わる事柄(セラピスト-クライエント関係など)です。いずれも日本の臨床心理学領域においては取り上げられることの少ないテーマであると思います。公認心理師資格がスタートした今日、心理職に求められる事柄は幅広く、また、心理職による援助の効果を示すことの必要性も一層増しています。そのような時代にふさわしい心理職を養成することは、大学・大学院にとっての大きな責任であると考えています。
臨床心理学はもともと、精神科領域から発展いたしましたが、今では身体諸科においてもその活躍が求められています。病気に罹患することによる不安や死に関わる問題は誰でも経験することであり、また、生活習慣病への対応や予防も私たちにとっての大きな課題です。
セラピスト-クライエント関係は心理職が行う援助の基本となるものであり、セラピスト-クライエント関係が心理療法の効果に及ぼす影響は、様々な心理療法の技法による効果よりも大きいことが研究によって示されています。セラピスト-クライエント関係の重要性を考えると、心理職がどのようにして効果的な援助関係を構築し維持することができるのか、それには心理職自身の要因とクライエントなどの要因がどのように関わっているのかを知る必要があります。そして、心理職の教育を効果的に行う方法についても吟味していくことが求められます。
大学・大学院は研究だけではなく、教員や他の学生たちと関わることによって人間としても成長し、人とのつながりを得る大切な場です。皆さんも是非そのような場を得ていただくよう願っております。

専門領域

臨床動作法、障害者心理臨床

研究指導内容

臨床動作法による障害者への心理援助の他、一般成人、子どものメンタルヘルス、ストレスマネジメントなどの臨床心理学的援助を研究指導

専門領域

グループアプローチ、福祉心理学

研究指導内容

産業、教育、医療、福祉、司法な、さまざまな心理支援の現場において必要とされるグループアプローチについて、基礎理論と実践から学びます。
また、周産期から高齢者まで、さまざまなライフサイクルの中で必要とされる福祉心理学的支援について、社会学的視点も含め、実践的に学びます。

専門領域

家族心理学

研究指導内容

カップルセラピー、家族療法、家族心理学、アサーショントレーニング、個人療法と家族療法の統合等を研究指導

専門領域

臨床心理学、認知行動療法(認知行動的アプローチ)

研究指導内容

認知行動療法(認知行動的アプローチ)は、被支援者が抱える問題を環境と個人の相互作用として円環的に理解し、被支援者とチームを組んで問題の解決を試みる支持的・指示的な心理療法です。学習心理学や認知心理学を初めとした基礎系心理学の知見を積極的に活用するとともに、実証性を重視することも特徴です。
ゼミで扱うテーマは、主に青年期以降(成人)の心理社会的問題に対する認知行動療法や心理的ストレスを中心に、健康心理学やパーソナリティ心理学、行動医学などの近接諸分野の研究になります。ゼミでは、自身の関心のあるテーマについて、認知行動療法(認知行動的アプローチ)の観点から問題を理解し、心理的支援への具体的な示唆を提案できるように指導します。

専門領域

臨床精神医学、社会精神医学

研究指導内容

私の専門は精神医学ですが、臨床精神医学の分野では、摂食障害、地域における産後メンタルヘルスの援助、病院や地域での多職種連携などを専門としています。摂食障害の分野では、認知行動療法など心理的な治療法が用いられており、また、スクールカウンセラーと医療機関の連携も欠かせません。産後のうつ病などでは、子育て援助のためには、医学的治療に加えて、保護者の心理を理解することで子育て援助が可能となります。このような精神医学と臨床心理学の重なる研究領域を指導します。また、精神疾患が早く発見され、治療されるためには、社会の中で精神疾患がどのように理解されているか、どのようにイメージを持たれているかが非常に重要です。このような、精神医学と社会との接点に関する社会精神医学の領域についても指導します。

専門領域

心理査定、心理療法

研究指導内容

描画法をはじめとする投映法や各種心理検査を用いて、精神的な問題やそれへの支援に関する研究を行います。心理検査は、実施や解釈に時間と根気を要しますが、ひとつひとつの言動を丁寧に捉え接するという臨床心理学の本質を体現するものです。クライエント理解と今後の支援に少しでも役立つよう、心理検査でえられた反応を丁寧に読み解く姿勢を育みます。また、抑うつや不安など心理的症状の発生メカニズムや抑制へのアプローチを明らかにする研究、精神障害に関する認知機能障害に関する研究も行っていきます。

専門領域

医療心理学、臨床心理学、心理アセスメント

研究指導内容

保健医療分野における心理療法、多職種連携によるチーム医療を専門としています。特に慢性疼痛や難聴といった身体疾患を抱える方の症状・生活機能・生活の質を改善することを目的とした、個人面接における介入方法や他の専門職スタッフとの効果的な協働のしかたを、実践と実証の両側面から研究しています。また適切な心理的支援を行うための基盤として、身体状況、心理的状態、パーソナリティ、家族関係、生活環境などの視点を含む包括的なアセスメントが欠かせないため、心理検査や精神力動的観点を用いた研究にも力を入れています。研究を進めるにあたり、書籍や論文から得た知識と現場での実践経験をつなげられるような指導を大切にしています。

*博士後期課程兼任教員

修士論文について

大学院における修士論文のタイトルの一例です。どの教員の指導の下で、どのような研究が行えるかが分かります。

阿部 裕

  • 青年期における女性スポーツ競技者の摂食障害傾向の心理的特性および食統制の困難さに至るプロセス

  • 季節による気分の変化と身体的変化  -心理社会的要因からの検討-

  • 青年期におけるインターネット使用が「キレる」に及ぼす影響について  -解離傾向との関連から-

  • 青年期における恋人との関係認知が抑うつ傾向に及ぼす影響について  -怒りの表出および抑制という点から-

  • 自律性と情動コンピテンス及び境界例心性との関連について  -反映的自律性と反応的自律性の差異に注目して-

伊藤 拓

  • 思春期女子グループにおけるいじめのプロセス  -いじめの発生から終了までの経過といじめが起こりにくいグループの特徴の検討-

  • 過剰適応傾向の新たな尺度の作成と保護要因の検討

  • マインドワンダリングと抑うつの関連に影響を及ぼす要因  -脱中心化の緩衝効果・ネガティブな反すうの媒介効果の検討-

  • 防衛的悲観思考の受容および問題解決機能の認識と精神的健康の関連

金沢 吉展

  • レジリエンスとコーピングおよび心理的ストレス反応との関連について  -個人内資源と環境資源の認知と活用の4側面に注目して-

  • 医療領域における心理士の体験からみた多職種協働  -うまくいった協働、うまくいかなかった協働のプロセス検討-

  • 病気で子ども亡くされた親の悲嘆過程  -生前から現在まで-

  • 告知後のショック状態からの回復過程におけるがん患者のコーピングの特徴  -感情抑制傾向を考慮した検討-

  • がん患者家族のストレス・コーピングおよびレジリエンスがQOLに与える影響  -患者との続柄に基づく比較検討-

杉山 恵理子

  • 大学生における「居場所感の揺らぎ」と自己愛的脆弱性との関連

  • 高校教師のバーンアウトについて  -理想と現実の教師像のズレ、イラショナル・ビリーフ、多忙感との関連から-

  • 高齢の親を介護する主介護者の親子関係の変容  -Personal Authority in the Family Systemの観点から-

  • 青年期におけるアルコール依存傾向の高い者の気晴らしとしての飲酒行動のプロセス

清水 良三

  • アレキシサイミアとアレキシソミアの関連について  -末梢皮膚温の主観的・客観的評価の一致と不一致の観点から-

  • 共感疲労・バーンアウトに及ぼす臨床動作法の効果

  • コラージュのシェアリングにおける意味づけ体験と味わい体験の比較

  • 情動的ストレス耐性に及ぼす筆記表現法の効果  -多面的な思考と感情への焦点付けと肯定的側面への焦点付けとの比較-

野末 武義

  • 家族機能が心理的居場所感を介して青年の傷つけ合い回避に与える影響

  • 親の被養育経験と夫婦関係が子どもに対する養育態度に与える影響

  • 喪失体験からの回復過程における家族レジリエンスの要因の検討

  • ネガティブな被養育経験を補償する重要な他者に対する心理的居場所感の効果に関する検討  -青年期の親性準備性に与える影響に着目して-

森本 浩志

  • インターネット依存傾向者を対象とした行動変容への動機づけと援助要請態度のサブタイプ別検討

  • 非定型うつ傾向者の対人場面における不安低減方略の検討 ―瞑想法と再評価法の効果の比較―

  • 青年期の心的外傷後成長が心身の健康に与える影響 ―自己知覚されたPTGにおけるヤヌスの顔モデルの検討―