ホーム学生部会(SC)活動 第6回:「What’s院進学!!」 (2011年12月12日~12月16日)

第6回:「What’s院進学!!」 (2011年12月12日~12月16日)

開催日:2011年12月12日(月)、13日(火)、16日(金)

「12月12日(月)、13日(火)、16日(金)の3日間にわたり、第6回白金心理学会キャリア支援シリーズ「What’s院進学!!」が開催されました。
本年度は初めての横浜校舎での開催でした。
また、昨年と異なり、1回ごとに違う領域(臨床、基礎、教育発達)の方をお招きしました。

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第6回(1):臨床領域 2012/12/12(月)

12月12日戸塚校舎1021教室にて、キャリア支援イベント「What’s 院進学」の第1弾が開催されました。戸塚校舎での開催ということで1・2年生が対象でした。
この日は、文教大学大学院人間科学研究科臨床心理学専攻修士課程1年の遠藤裕史さんと明治学院大学大学院文学研究科心理学専攻修了(現在明治学院大学心理学部体験活動サポート室に特別TAとして勤務)田中育代さんが、院進学について話してくださいました。遠藤さんは現在大学院在学中ということでより学生に身近なお話を、田中さんからは大学院を出て就職してからのお話を聞くことができました。

キャリア支援イベント 遠藤 裕史さん

キャリア支援イベント 田中 育代さん



大学院進学前 お二人から、英語に力を入れて勉強をしておくといい、過去問を研究したほうがいい、などと受験勉強について今からできる具体的なアドバイスをくださいました。自分の体験に基づいたお話だったので、大学院の入試というものがまだ漠然としている1・2年生でもイメージしやすかったのではないでしょうか。大学院の選び方のポイントも教えてくださいました。

大学院生の生活 実際の自分の時間割をもとに一週間の流れやアルバイトについての状況をうかがいました。他にも、実習の内容だけでなく実習を経て感じたことも話してくださいました。
また、修士論文を仕上げていく過程の話や、修了後どのような進路についた人がいるかの話も聞くことができました。

今回は1・2年生が対象ということでしたが、「院進学」についてまだ漠然と考えている学生でも、お二人の話を聞くことでイメージがわいてきたのではないでしょうか。今回のイベントは進路について迷っている学生の皆さんの役にたったのではないかと思いました。これからもそのような貴重なイベントを企画できたら、と思います。
最後に、遠藤さん、田中さん、お忙しい中貴重なお話本当にありがとうございました。

(白金心理学会在学生部会 SC2年 板岡絵里)


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第6回(2):基礎領域 2012/12/13(火)

12月13日の「What’s院進学!!」に登壇して頂いたのは、明治学院大学大学院心理学研究科心理学専攻臨床心理コース博士前期課程の小玉紗織さんと、明治学院大学大学院心理学研究科心理学専攻教育・発達コース博士前期課程中丸愛美さんです。

キャリア支援イベント 小玉 沙織さん

キャリア支援 中丸 愛美さん



おふたりとも、大学院での生活、進学を意識し始めた時期やきっかけ、院の試験に向けた勉強法について語ってくださいました。
小玉さんの「大学生活を楽しむことが重要である」というお話は、これからの学生生活へ向けてよい刺激になりました。
また、中丸さんの「元々は臨床のゼミに所属していたが、自分が将来どのようなことがやりたいかを考えて教育発達コースに進んだ」というお話も印象的でした。
自分の将来を考えて、どのような勉強をしたいのか、ということを考えて進学を決めたい、と思いました。

キャリア支援イベント 沢山の学生が集まりました

キャリア支援イベント 勉強方法も教えてくれます



他にも、受験勉強には心理学に関する知識だけでなく、英語の論文読解も必要なので、英語の勉強が欠かせない、というのも重要なポイントです。
さらに、大学院に進学すると、自分で調査する勉強や実習も増えていくことから、非常に大変そうであるという印象を受けました。
今回のイベントは、おふたりとも明治学院大学大学院生であったので、明治学院大学大学院について学べて、有意義なイベントであったと思います!
小玉さん、中丸さん、ありがとうございました!

(白金心理学会在学生部会SC2年  太田 健介)

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第6回(3):教育発達領域 2012/12/16(金) 前半

講演者:明治学院大学心理学部心理学科4年 須藤竜之介さん(明治学院大学大学院 教育・発達心理学コース進学予定)

須藤さんの講演では、ご自身の体験を交えながら、院進学に進学希望を決めた経緯、その具体的な勉強方法や教材についてお話してくださいました。願書提出や試験の時期について具体的に話してくださり、より院進学がイメージしやすくなった学生が多かったのではないでしょうか。
また、入試の面接では研究計画書について聞かれることがほとんどなので、研究計画書はしっかりと作っておくことが必要だと教えてくださいました。
須藤さんは実際に入試の中で、教授8人対学生1人で質問攻めをされるという体験をされたそうです。

勉強するコツは、友人と勉強会でひらいてみること(特に他分野のゼミの友人と)、ほかの知識をからめながら用語を覚えること、英語は毎日勉強することが大切だそうです。講演全体を通しても強くおっしゃっていたことですが、自分の研究分野だけにとどまらず、幅広い分野の知識を勉強することが重要だとのことです。
また、試験対策としては、過去問、教授について調べておくと、試験には教授の専門分野がでることが多いので知っておくと焦らない、とアドバイスいただきました。教授の授業プリントを手に入れることができれば、とても参考になるそうです。
最後に、重要なことは、自ら積極的に動くこと、好き嫌いをせずにいろんな分野について学ぶこと、また、興味のある分野があるならば論文を読んでみること。そして、ささいなことでいいからはじめてみること、友達が夏休みを楽しんでいてもめげずに勉強すること、であると強く私たちに声をかけてくださいました。

【講演を聞いて】 院進学について、ユーモアを交えながらお話ししてくださった須藤さん。
非常に分かりやすく、あっという間の30分間でした。
中でも、私が驚いたことは、院進学の合格発表が、試験の翌日または翌々日のことが多いという事実です。
須藤さんは、ご自身の受験番号を友達が知っていて、友達にお祝いされて知ったということでしたが、そのお話を聞いているときには、私も一緒に喜びたいような気持ちになりました。
私は将来についてなかなかまとまらず、院進学についても漠然としていましたが、須藤さんの講演を聞いて、ささいなことでいいから始めてみることが重要なのだと思い、進学や就職など、真剣に考えようと感じました。

キャリア支援イベント 須藤 竜之介さん

キャリア支援イベント 最新の体験談にはユーモア
満載でした!



第6回(3):教育発達領域 2012/12/16(金) 後半

講演者:筑波大学人間総合科学研究科 感性認知脳科学専攻 行動神経科学分野博士後期課程 椙田麻菜美さん

椙田さんの講演では、大学院に入るまで、大学院での授業や生活、大学との違いについて、具体例を交えながらお話ししてくださいました。

【大学院に入るまで】 椙田さんがまずお話ししてくださったのは、院進学について、しっかりと目的をもっておくことが大切だということでした。
今は、以前よりも大学院に入りやすくなった分、続かない人が多いとのことです。なぜ進学をするのか、何を研究したいのか、修了後の進路についても考えておくことが大切だと教えてくださいました。
研究室を決める際には、情報収集が必要です。HPや教授に連絡を取ってみることのほかに、研究室訪問について教えてくださいました。
研究室訪問では、どのような研究ができるのか、施設・設備・装置はどのようなものがあるのか、また研究室での生活や入試情報などを知ることができるそうです。是非積極的に参加して、自分の行きたい大学院を見つけていきたいですね。
また、研究室訪問では自分から質問をする以上に、自分のこれまでの研究(卒論等)について聞かれることの方が多いので、自分の研究をまとめてからいくといいそうです。

キャリアイベント支援 椙田 麻菜美 さん

キャリアイベント支援 学部と大学院の違いについて
詳しく教えてくれます



【入試】 入試では、その大学で教えている領域内容から出題されることが多いとのことです。英語・専門・小論文などの筆記の他に、口述では、椙田さんは試験の30分前にA3用紙2枚を渡され、「ペンを使って自分の研究についてまとめ、それを画面に映しながら10分間発表してください。」と言われ、30分間で試験の準備をし、発表を行ったそうです。

【大学院での授業や生活】 大学院での授業は、基礎はある程度できていることを前提とし、講義形式よりも実習科目が多いそうです。
大学との違いは、研究中心の生活になるということ、プレゼンやディスカッションが多くなるということでした。
最後に、院生活において、1対1で接することが多くなる指導教員といい関係を築くこと、一日のほとんどを研究室で過ごすので居心地のいい場所にするということが重要であるとお話くださいました。

【講演を聞いて】 椙田さんのお話は非常に具体的で分かりやすく、また、大学院に進学するということの意義について深く考えさせられるものでした。
また、自分自身が何をやりたいのかをきちんと見つけるとともに、積極的に動いていくことが必要であると感じました。

(白金心理学会在学生部会SC 2年 木上さや)