第7回白金心理学会大会を開催しました(報告)
2014年6月8日(日)、白金心理学会第7回大会が白金校舎2301教室にて開催されました。 当日は雨にも関わらず、見る間に席が埋まっていき、学部生、大学院生、卒業生、修了生、教職員、総勢175名の参加となりました。
第7回大会の様子
学会長の花田安弘先生より挨拶を頂き、大会開始。全体司会は松村茂治先生が務め、大会の進行が進められました。
花田先生
松村先生
総会では、事務局長の出井雄二先生より2013年度の事業報告、溝川藍先生より会計報告、佐藤公先生より監査報告がなされました。また、2014年度の事業計画と予算案が提案され、承認されました。
総会
次に、昨年度(2013年度)の研究奨励費獲得者による、この一年間の研究成果報告が行われました。
発表は、以下の通り。
○「Webデザインにおける利用者の行動と注意」 心理学科4年田村豪さん 他16名
○「『かわいい』がポジティブ表現として機能する要因」心理学科4年村松佳美さん 他6名
○「出生順位が性格に与える影響」 博士前期課程2年 室井猛さん 他3名
本年度より、調査や実践的な活動を支援する活動費という枠を設け、1、2年生からの応募もありました 。発表は以下の通り。
・研究奨励
○「広告(CM)の視聴印象が広告に対する態度や購買意欲に及ぼす影響」 心理学科3年 大森 崇弘さん 他16名
○「大学生の防災意識と震災支援」 博士前期課程1年 塚本 裕子さん 他17名
・活動奨励
○「学生生活満足感と心理・属性変数との関連性」 心理学科2年 佐久間千夏さん 他8名
○「親切行動の要因について」 心理学科1年 木村 紗友里さん 他6名
○「アサーションパターンとシャイネスの関係性」 心理学科1年 久松 美稀さん 他4名
興味深い報告に、在学生には刺激になった、発表の仕方が参考になった、卒業生よりは、後輩たちの意識の高さに驚いた、頑張っている姿が見られてうれしいなどの声を頂いています。
次に、昨年度本学博士号を取得した上野まどかさんによる講演「心理臨床家の動機と心理臨床活動における困難および満足感との関連-志望動機のタイプ『苦悩型』と『消極型』に着目して」が行われました。 卒業論文を30分という短い時間の中でわかりやすく講演頂き、学部生からも、将来専門家になることを考える上で良いヒントになったといった声が多く寄せられました。
講演の後は最近の心理学部の動向として、花田安弘先生より教育GP完了報告がありました。
また、学内外で表彰された学生が川端一光先生より紹介されました。
教育GP報告
川端先生
表彰された学生は、以下の通り。
2013年度 第36回学生懸賞論文 保証人会会長賞 課題「食の安全について」 秋庭 くるみさん(心理学科3年) 応募論文「期限表示を通じて食の安全の確保と食品ロス削減を―求められる意識向上と工夫―」
2013年度 課外活動奨励賞 ①スポーツ活動奨励賞 個人賞 競泳(平泳ぎ) 市原佳奈さん (心理学科3年) 日本選手権50m平泳ぎ17位、同 日本ランキング18位、 課外活動奨励賞は2年連続の受賞
②スポーツ活動奨励賞個人賞(努力賞) 空手 妻鳥剛征さん(2013年度卒業生)
全日本空手道剛柔会全国大会 組手の部 3位
③スポーツ活動奨励賞団体賞 少林寺拳法 返田 暢さん(教育発達学科3年)
少林寺拳法日本学生大会 男女茶帯の部 第1位
日本広告学会関東部会 第一回学生広告論文賞 銀賞受賞 心理学科 田中ゼミ4年生
菅原大希さん、小原杏奈さん、志田千沙都さん、鈴木芽生さん、 高橋菜美さん、豊田彩菜さん、西沙也加さん、柳原佳奈さん
「時間に対する心理的距離感が広告の説得効果に及ぼす影響:解釈レベル理論による検討」
品川区社会福祉協議会 会長 感謝状 心理学科 杉山ゼミ 地域支援研究グループ
「長年にわたる地域ボランティア活動による地域福祉の増進に対して」
ここで、ティーブレイクを挟み、お茶とお菓子で休憩した後、メイン企画です。
メイン企画では、「Do for othersのこころをかたちに-見えない障がいから考える-」 と題して、見えない障がいバッジ応援プロジェクト運営者の作家の大野更紗さん、児玉剛さんをお招きし、ご講演を頂きました。Twitterから始まった見えない障がいバッジが生まれた経緯、その後の応援プロジェクトの展開をお話頂きました。まず半径5M以内から困った時はお互い様と助け合えることが社会を変えていくこと、困っている人が困っていると遠慮なく口に出せる世の中になればという思いを語って頂きました。
大野更紗さん
児玉 剛さん
また、この企画のきっかけとなった卒業生の小林 千也さん、安楽 夏子さん、田原 奈美さんには、見えない障がいバッジを学校内で広報した当時の活動の様子をお話頂きました。そして学生サポートセンターコーディネーターの冨岡 美紀子さんには、実際の学校内の支援体制をお話頂き、サポートセンターの活動の周知にも繋がったと思われます。パネルディスカッションでは、金子健先生がコメンテーターとなり、活発に意見交換を行いました。
サポートセンター 冨岡さん
パネルディスカッション
来場者からは、「見えない障がいに対する理解が深まることを願うとともに、自分にできることを積極的に行っていきたい」といったコメントが寄せられました。
大会終了後は本会10階大会議室にて、懇親会が開かれました。 久しぶりの再会や先生方や後輩たちとの交流に楽しいひと時を過ごし、閉会後は皆さんにこやかに帰途につかれました。
懇親会 本館10階 大会議室