ホームゼミ情報 2012年ゼミ情報 2012’小林ゼミ

2012年ゼミ情報2012-seminar

小林先生とゼミのプロフィール(専門分野・扱うテーマ)

プロフィール

専門分野:発達小児科学、障害児医学

発達障害、知的障害の子どもに生じる情緒・行動の問題とその予防を、研究と実践の大きなテーマにしています。
特に、知的障害特別支援学校における精神保健、通級指導教室と発達障害医療の連携、高機能自閉症・アスペルガー症候群の子どもが所属感を持てるコミュニティ作り、発達障害に伴う学業不振とその対応などに関心を持っています。
また、慢性疾患の子どもの療養環境と心の発達にも注目しています。
ゼミでは、こうした分野を中心に活動テーマを設定し、研究と実践にチャレンジします。
ゼミでの学修を通じて、医療と教育の接点で活躍する人材が育つことを願っています。

条件となる履修科目

「障害児基礎実習A・B」を履修すること。
「障害児実習A・B」、「病弱の心理・生理・病理」、「肢体不自由の生理と病理」
を履修することが望ましい。

ゼミの男女比

男:女=3:7

ゼミ生へインタビュー

学生から見た先生

・見た目怖そうだけど、本当は優しくて学生の面倒見のいいツンデレ教授
・子ども好きで、学生想いの素敵な先生
・話し合いが行き詰ると的確な意見を言ってくれる!
・学生の相談には真摯に乗ってくれる
・学生の自主性を大切にしてくれる
・お酒大好き。お酒の席ではいつもニコニコしている。
・お父さんにしたい!
・くまさん♡
・寝ない!小林先生の1日は48時間!

研究や活動内容について

小林先生を筆頭に、3年生9名、4年生9名、院生2名の計20名で構成されており、専門は障害児医学、と心理学部教育発達学科ではやや異端(?)のゼミです。

■専門分野

障害児医学専攻ということで、ゼミでは主に自閉症やアスペルガー症候群などを含む広汎性発達障害について勉強をしています。
発達障害とは、成長とともに自然に発達してくるはずの脳機能が、なかなかのびてこない障害をいいます。
中でも社会性に困難をもつ場合を広汎性発達障害と呼びます。

発達障害をもつ子どもたちは、学校での教科学習や社会経験を得る機会に制約が生じることが多く、そのため人格形成・精神保健に重大な問題を生じやすいという現状があります。
ゼミでは心理・医学・福祉的な様々な見地から発達障害をもつ子どもたちの支援について学んでいきます。

また、机上の学習だけでなく、ゼミ生の多くは大学付属心理臨床センターでの実習や、障害児支援のボランティア・アルバイトなどの活動にも積極的に参加しています。
これらで培った知識を基に、3年秋学期では学生主体となって発達障害をもつ子どもを対象としたさまざまな企画を行うなど、アクティブなゼミでもあります。

■これまでの企画

2008年度:広汎性発達障害をもつ子を対象としたポートボール教室の開催
2009年度:広汎性発達障害をもつ女子中高生を対象とした手芸・調理サークルの運営
2010年度:病院受診時の不安解消・病気予防啓発を目的とした絵本作成
2011年度:発達障害児の余暇支援と高校生の自己啓発
2012年度:二次障害予防のための成功体験を目的とした科学教室の開催

■活動内容(男子3名、女子6名)

春学期は、発達障害について関心のあることについて各自で調べ、自閉症、アスペルガー症候群、ADHD、学習障害の子どもが何にどう困っているのか、通常学級における発達障害児の支援、発達障害と養育環境などについて発表・討論をしました。
夏に行われたゼミ合宿では、秋学期のゼミの活動方針や研究内容を検討し、「発達障害児の自己理解、自己効力感と不適応の予防」、「社会性、自己理解のための教育」、「通常の学級における指導方法」、「発達障害をめぐる社会や地域のシステム(特に医療的な側面)」を軸にして、発達障害の子どもを対象とした学習企画を考えることに決めました。
秋学期は、どのような企画を行うか、その必然性や具体的な内容を検討するため、ゼミ生が交代で先行研究や関連する文献を調べ、発表とディスカッションを行っています。

ゼミ全体の希望進路の傾向

・小学校教員
・特別支援学校教員
・大学院(臨床発達心理士)
・専門学校(リハビリテーション、看護系)
・病院職員、療育センター職員(児童指導員)
・一般企業など

卒業論文で扱われているテーマ

『発達障害児の早期発見・診断の現状と課題』
『特別支援コーディネーターに期待される役割』
『障害児者と接した経験が大学生の障害への態度・評価に及ぼす影響』
『発達障害児の保護者が抱える特別支援教育の利用に関する抵抗感』
『慢性疾患のある高校生、学生のキャリア発達に関する研究』

ゼミ合宿について

2012年の合宿では2泊3日で伊東に行き、学年間の交流を深めるべく、みんなでバーベキューをしたり、海でビーチフラッグ、ビーチバレーなどをして楽しみました。
もちろん遊びばかりでなく、勉強もきちんとします。
3年生は秋学期のゼミで何を取り組んでいくかを話し合い、また先輩、OG,OBさんの話を伺ったり、進路相談をしたりしました。

おおよそ1年間にかかる費用

夏のゼミ合宿費用およそ2万円

自慢したいところ・エピソードなど

先生のお人柄が自慢なのはもとより、小林ゼミにはこんな素敵なところもあるのですよ。

個性的な学生が多い!! 障害児医学と一言に言っても、学生によって興味のある分野も様々で、それぞれが違った意見を持っています。
そのため、自分の持っていなかった視点・意見を得ることができます。
自分の意見を気兼ねなく言い合える関係だからこその自慢です!

先輩・後輩の仲も良い!! 女子学生が多いせいか、和やかムードでほんわかしていて、1部屋で12人雑魚寝したりします。一つのサークルみたいとのご意見も。
もちろん男子学生も大歓迎ですよ! 縦のつながりや、横のつながり、先生とのつながりなど、人と人の距離が近く、先生・OB,OGさん・先輩が親身に相談にのってくれる…なーんていう特典付き。

ボランティア情報がたくさん!! ボランティア先を先生やゼミ生から紹介してもらえることが多いので、現場を知ることができる機会が多いです。
また、先生が医療従事者であることからも、福祉だけでなく、医療現場のお話も聞けます。興味・関心のある人にとってはお得!

メリハリのしっかりしたゼミ!! 「学ぶときには学ぶ!遊ぶときには遊ぶ!」なぜなら先生がそういう人だからだ!

チャンスがいっぱい!! 積極的に学ぼうとする学生には、チャンスがたくさんあるゼミです。
ただし、自分から動かないと、そのチャンスも意味を成しません。
誰かが指示してくれるのを待つのではなく、自ら考え、行動していく必要があります。
その代わり小林先生が常に温かく見守っていてくださるので、学生たちも安心して活動できています。

その他少数意見として…
・喉に魚の小骨が刺さったときに、先生に診てもらえる
・先生と、オロナミンCのビンを吹いて音階を奏でられる
・サポート室の川渕さんの意外な一面が見られる(イチオシ!!)

ゼミ長から

私は元々、小学校の先生を目指して教育発達学科に入学しました。
しかし、2年時の体験活動などを通して発達障害の子に触れ合うことが多くなったことで、特別支援教育に興味を持ち始め、このゼミを選択しました。
土曜日1,2限の障害児基礎実習や横浜の通級指導教室の施設見学など、大学での授業を聞くだけでなく、実際に現場を見て自分で考えたことを発表することができるのがゼミの醍醐味だと思います!
また先輩や後輩などの垣根を越えた学習をすることもその一つです。