ホームゼミ情報 2018年度 ゼミ情報 2018’小野ゼミ
2018年度 ゼミ情報2018-seminar
プロフィール
中学校において中間・期末テストで成績が学年1番になったことがありました。すると先生たちは、私に「A高校を受けなさい。」、「T大学を受けなさい。」とことあるごとにいわれるようになりました。そのときの私は、なりたい職業を決めていませんでしたので、「職業を決定していないものに何で特定の学校を勧めるのだろう」と疑問に思い、慌てて将来を考えました。私が、そこで出した結論は、「困った人の役に立つ人間になる」でした。中学校卒業以降は、偏差値ではなく、この結論に適う教育が受けられるかどうかで高校、大学等を選択しようとしました。
ところが、当時の私は、真に他者の問題を解決できる研究者、臨床家を探し出すことができていなかったのです。探索の時期があり、そして、天は、本物との出会いを私に与えて下さいました。そして、それは修行の始まりでした。初めて担当した事例、ある悩みを持つ生徒から再登校支援依頼を受け、支援をしました。その結果、その生徒の再登校及び継続登校を実現することができ、依頼に応えることができました。この時の他者のために役に立てたという喜びが、中学生時の結論の実現の第1歩であり、後の私の教育・研究生活の基礎となりました。現在までに、多様なタイプの不登校、問題行動の支援、学校単位、市町単位の不登校ゼロや半減を達成してきましたが、その経験は、私に人間が夢を達成するためには何が必要かを教えてくれました。
ゼミは、他者支援の実践、例えば、様々な問題行動の解決、学力・体力アップ、社会的スキルアップ、不安低減、生活習慣改善、保護者支援等の実践(個別、集団)に関するテーマで各自が興味を持ったことを調べ、発表、討論することが主な活動となります。
また、他大学や現職の先生方との交流の機会も設定する予定です。筑波大学、慶応義塾大学、学習院大学、筑波大学附属大塚特別支援学校、東京都立桐ヶ丘高校、東京都内の区市町教育委員会と共同研究会、見学会、セッションへの参加を計画中です。さらに鎌倉市稲村ガ崎にある寸心荘(西田幾多郎記念館)において、生命倫理を考える夏合宿(バーベキューも含む)も検討中です。
条件となる履修科目の有無
〇2年時に履修しておきたい科目と3年時に履修しなければならない科目
教育発達学方法論(体験活動)
先生から一言
〇キリスト教に基づく人間愛を理解する構えのある学生さんを求めます。子どもたちに対する愛情があってこそ、他者を支援するための科学は発展すると考えるからです。
〇実際の支援方法は、仮説検証の科学する行為であることを理解しようとする学生さんを求めます。
〇多様な分野において、日本でトップクラスの方々との交流の機会を設定しますので、それらの方々から謙虚に学ぶ姿勢を求めます。内省し思索し行動力のある学生さんは大歓迎です。
学生から見た先生のイメージ
・博識(多くの著書を書かれていて、日本教育相談界のエキスパートです)
・グルメ(幅広く美味しいお店をご存知です)
・奥様と仲良し
卒業後の希望進路
小学校教員、幼稚園教諭、大学院、一般企業、公務員
今年度進路実績
•小学校教員5名(東京都3名、横浜市1名、さいたま市1名)
教員採用試験受験者5名中5名、100パーセントの合格率です!
•幼稚園教諭1名(私立)
•一般企業(レバレジーズ株式会社、チモロ株式会社、日本保育サービス、東建コーポレーション、スターフライヤー、ANAグランドスタッフなど)
2016~2018年度 3年連続就職率100%
研究や活動内容
・ゼミ論の作成
・再登校支援の事例についての討論(認知・行動療法やその中の応用行動分析といった行動主義の立場から、事例検討を行っています。)
・実際に支援の現場に参加できる(そのようなチャンスを頂けます。)
・小野先生主催の研究会(白金研)
・ゼミ合宿(2018年度は強羅に行きました!)
・4年生や院生の方から、就活(進路)、ゼミ論、卒論について話を聞ける合同ゼミ
・卒論の作成
ゼミ生からひとこと!
真面目な内容を扱いながらも、先生やゼミ生がフレンドリーなため、のんびり楽しく活動しています。先生の著書や様々な論文を使って、事例をもとに具体的な話を聞くことができるため、とても分かりやすいです。
さらにゼミの特徴として、小野先生は、小学校から高校まで教育現場とのつながりをお持ちなので、ゼミ生は支援に参加させて頂くチャンスをいただけます。また、小野先生主催の研究会(白金研)では、学校現場で活躍されている有識者の方々から貴重なお話を伺えるチャンスをいただけます。
また、OBの方にゼミの飲み会に参加していただき、就職の相談もしていただきました。
再登校支援に興味のある方はもちろんのこと、向上心のある方をお待ちしています。