ホームゼミ情報 2020年度 ゼミ情報 2020’小野ゼミ

2020年度 ゼミ情報2020-seminar

小野先生とゼミのプロフィール(専門分野・扱うテーマ)

プロフィール

私は、20数年前に学校に行きたくても行けないという悩みを持つ生徒から再登校支援依頼を受けました。支援の結果、その生徒の再登校及び継続登校を実現することができ、依頼に応えることができました。この時の他者のために役に立てたという喜びが、その後の私の教育・研究生活の基礎となりました。現在までに、多様なタイプの不登校、問題行動の支援、学校単位、市町単位の不登校ゼロや半減を達成してきましたが、その経験は、私に人間が夢を達成するためには何が必要かを教えてくれました。本ゼミは、この他者支援の実践、例えば、様々な問題行動の解決、学力・体力アップ、社会的スキルアップ、不安低減、生活習慣改善に関するテーマで各自が興味を持ったことを調べ、発表、討論することが主な活動となります。
また、ゼミ生と他大学や他機関とのかかわりの機会も設定しています。現在、筑波大学心理・発達教育相談室、東京都内・川崎市・横浜市等の保育園、小学校、中学校、高等学校、教育支援センターと連携して活動させていただいております(学習指導員やボランティアとしての学生派遣、共同研究)。さらにゼミ教員及びゼミ生は、再登校した児童生徒の学習指導、脳性麻痺の方のサッカーチームのサッカー指導支援、障害を持った方への就労支援を実施しています。
現時点で4回ゼミ卒業生を送り出しましたが、進路先は、幼稚園教諭、小学校教諭(東京都、横浜市、埼玉県、さいたま市)、法務教官(国家公務員)、児童相談所心理判定員(地方公務員)、一般企業、大学院と多彩です(進路決定率100%)。本ゼミから本学の大学院に進学した学生は、他大学の博士課程後期(筑波大学、神戸大学)に進学しました。

条件となる履修科目の有無

〇2年時に履修しておきたい科目と3年時に履修しなければならない科目
教育発達学方法論(体験活動)

先生から一言

〇キリスト教に基づく人間愛を理解する構えのある学生さんを求めます。子どもたちに対する愛情があってこそ、他者を支援するための科学は発展すると考えるからです。
〇実際の支援方法は、仮説検証の科学する行為であることを理解しようとする学生さんを求めます。
〇多様な分野において、日本でトップクラスの方々との交流の機会を設定しますので、それらの方々から謙虚に学ぶ姿勢を求めます。
〇ゼミ生に対する大学外からの学習支援員、ボランティア要請が増加しています。これらの方々の要請に答えるため、ゼミ生には、基本的生活習慣(早寝早起き、体調不良時には病院で診察を受ける等)、基本的マナー(遅刻をしない、責任転嫁をしない、約束を守る等)が身についていることを求めます。

ゼミ生にインタビュー

学生から見た先生のイメージ

・博識(多くの著書を書かれています。日本教育相談界のエキスパートです。)
・不登校児童生徒を再登校に導くスペシャリスト
・面白いお人柄
・私たちを一人の社会人として接していただき、大学生、社会人としてのあるべき姿を常識から逸脱しすぎている時には厳しく、そうで無い時は穏やかにご指導していただける
・学生の気持ちに寄り添い、親身になって考えてくださる

ゼミの人数

大学院生 1名
四年生 11名
三年生 9名

卒業後の希望進路

小学校教員、大学院、一般企業、公務員

進路実績

小野ゼミは、幅広い分野への就職実績があります(開設から2019年度まで進路決定率100%)。
・公務員:小学校教員(東京都、埼玉県、さいたま市、横浜市)、児童相談所福祉司(埼玉県)、法務教官(国家公務員)、相談員(目黒区等)
・民間:私立幼稚園教諭、企業(三井住友海上火災保険、損保ジャパンパートナーズ、ANAグランドサービス、ブリヂストン、JTB、新興出版社啓林館、みずほ銀行、株式会社ノバレーゼ等)
・進学他
 筑波大学大学院博士課程後期、神戸大学大学院博士課程後期、明治学院大学大学院修士課程、シンガーソングライター

研究や活動内容(実習の有無等)

・ゼミ論の作成
・再登校支援の事例についての討論(認知・行動療法やその中の応用行動分析といった行動主義の立場から、事例検討を行っています。)
・実際に支援現場に参加できる(ボランティアを含め、実際の教育現場に関わる機会を頂けます。)
・小野先生主催の研究会に参加できる(白金研)
・ゼミ合宿
(2020年度は新型コロナウイルス感染症により行うことができていませんが、2019年度は伊東で行いました。合宿中は観光、学年を越えたレクリエーションも行います。)
・4年生や院生の方から、就活(進路)、ゼミ論、卒論について話を聞ける合同ゼミ
・卒論の作成

ゼミ生からひとこと!

 このゼミでは、小野先生がこれまでされてきた再登校へのアプローチ実践例に数多く触れることができます。小野先生は明治学院大学在職5年で33冊もの論文・著書を執筆し、約100回もの講演会や社会的活動をされています。また、数々の社会貢献や教育・進学実績があり、この実績は他を探しても小野先生だけです。しかし、実際に会ってみるとその偉業すら忘れてしまうような優しく柔らかい笑顔の先生です。
 小野先生に紹介して頂いたボランティア活動などを通して、それらの経験を自分の将来に繋げることが可能であり、実際に支援を行いながら自分の進路についてもしっかり考えていくことができます。ゼミ生の進路決定率は100%であり、教職と一般企業どちらの進路を希望している学生でも入りやすいゼミです。小野先生から多くのことを学ぶことができます。
 前期はオンラインでのゼミ活動でしたが、そんな環境でもたくさん考え成長することができたと実感しています。ゼミのメンバーはみんなフレンドリーで和気藹々としている印象です。是非、私たちと一緒に学びましょう!