ホームゼミ情報 2020年度 ゼミ情報 2020’佐藤ゼミ

2020年度 ゼミ情報2020-seminar

佐藤先生とゼミのプロフィール(専門分野・扱うテーマ)

プロフィール

私の専門領域は、歴史教育学を中心とした、社会科教育学です。

上記の領域について、主に歴史研究的な手法を用い、教育方法の発達や教科の成立過程といった社会科教育実践を支える基盤の解明を進めてきました。特に、社会科同様、戦後に成立した「世界史」という一教科目を事例として、教科および教育課程の成立基盤となる学習内容の選択及び排列原理を、戦前までさかのぼって明らかにすることに焦点を置いています。
また、学校教育の抱える現代的課題に応えるため、「グローバル化」や「情報化」といった社会変容に対応した社会科教育実践のあり方についても検討を重ねています。特に、学習者の態度面、道徳面、技術面での育成という観点から、学習者自身が現実社会との関わりやつながりを実感できる教材の開発に取り組んでいます。

ゼミでは、学生一人ひとりがそれぞれ有する社会事象に対する多様な興味や関心、好奇心を出発点に、学生相互の意見交流を通じて、これから主体的に関わることが求められる社会のあり方を考え、その実現に向けて他者や自身を取り巻く環境と関わり行動できる資質・能力を育む教育=「社会科教育」への理解を深めていきます。

条件となる履修科目の有無

前提となる履修科目は、特に設定しません。しかし、ゼミでの履修内容と関わり、社会科教育への理解を深めていく上で、2年次開講科目「社会」を履修しておくことが望ましいです。
社会科教育の考察対象は時間的、空間的にも非常に広く多様な範囲を有し、求められる知識や教養も多岐にわたります。学生には「社会」に限らず、日頃から様々な講義を通じて社会的事象に関心を持ち、社会科教育実践を支える考え方との関わりにふれておいてほしいです。そのためには、学生一人ひとりが、自身の身の回りの環境や生活経験の中に、興味や関心を向ける社会的事象を見出すことが大切です。同時に、学生相互の関わりの中から、社会や社会科教育に対する関心のあり方やイメージの違い、多様性を見出すことも大切です。

先生から一言

学ぶべきこと、教えるべきことはたくさん存在します。その中で、「何を」「どのように」選ぶのか。限られた時間や機会の中では、「全て」を選ぶことはなかなかできません。学生のみなさんには、自身の手で選び決めた学びの領域だからこそ、それを深く、豊かにするための前向きかつ継続した努力を期待します。

あとは、健康第一。

ゼミ生にインタビュー

学生から見た先生のイメージ

・とにかく良い人
・仏のような優しさ、みんなのお父さん
・笑顔が素敵な先生
・親身に相談に乗ってくれる
・意外と(?)楽しいことが好きな先生

ゼミの人数

・3年生:11名
・4年生:11名

卒業後の希望進路

小学校教員、幼稚園教員、一般企業(18生は小学校教員が多めです。)

進路実績

2020年卒業生11名
・東京都教員(小学校)1名
・横浜市教員(小学校)6名(含常勤講師1名)
・千葉県教員(小学校)1名
・岐阜県教員(小学校)1名(常勤講師)
・民間企業2名

2019年卒業生6名
・東京都教員(小学校)1名
・横浜市教員(小学校)1名
・私立学校教員(小学校)1名
・地方公務員1名
・民間企業2名

研究や活動内容(実績の有無等)

○3年
学生一人ひとりが興味をもった社会科教育に関するテーマの論文を読み、その内容についての報告・検討を中心に活動を行います。自分の興味のあるテーマについて、ゼミ生との質疑応答を通して検討することで理解を深めることができます。
前期は「地理・経済・多文化領域等における社会的事象の見方・考え方の育成」や「初等社会科の授業構成」、「ICTを活用した教材開発」など様々なテーマを検討しました。
後期は、前期の学習を生かして文献リストを作成し、自分で設定する研究課題について理解を深めていく予定です。

○4年
3年次に具体化した一人ひとりの研究課題に基づき、主に文献講読を通じて内容理解を深め、ゼミ論(または卒業研究論文)を執筆します。
年間を通じて、各自の内容報告と検討、他のゼミ生との意見交換を行い、そこで得られた成果と課題を踏まえてゼミ論(または卒業研究論文)へとまとめます。

○実習
例年は夏と春の2回、ゼミ合宿を行っていましたが、2020年の夏合宿は新型コロナウイルスの影響により中止となり、年度末の春合宿のみを予定しています。
ゼミ合宿は学習内容とその教材開発に関する知識や経験、見聞を広げることを目的として学生が主体的に企画をし、春の合宿地は鹿児島県に決定しました。実習先では、明治維新で活躍した西郷隆盛にゆかりのある土地を巡って歴史を学んだり、「生きる火山」の桜島に向かい、そこで暮らす人々の生活を学んだりする予定です。

17生の夏合宿の様子(岩手県「浄土ヶ浜」にて)


ゼミ生からひとこと!

○このゼミを選択した理由
・社会科が好きだから
・一番楽しそうだったから
・小学生の時に好きだった社会科をもっと深めたいと思ったから
・幅広いことを学べると思ったから
・豊富な知識を得たいと思ったから
・ゼミ合宿が充実しているイメージがあるから
・佐藤先生が好きだから

○実際に入ってみての感想
・オンラインでも明るい雰囲気で、ワイワイしていて楽しい
・経済や哲学など様々な分野に触れるので世界が広がる
・固すぎず緩すぎず、な雰囲気
・みんな真面目で優しくて話しやすい
・先生のありがたい(?)話が長め…(笑)

○ゼミの自慢
・癖のある優しいゼミ長と素敵な仲間がいるところ
・自由に発言ができるところ
・先生の人柄が良くて、ゼミ生も優しい人たちばかりで居心地が良い
・合宿先の企画など、学生主体で活動ができることが多い
・広い範囲から学べるので、○○について深めたい!というテーマをゼミに入ってから探したい人にもおすすめ

18生のZoom親睦会の様子

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