ホームゼミ情報 2021年度 ゼミ情報 2021’鞍馬ゼミ

2021年度 ゼミ情報2021-seminar

鞍馬先生とゼミのプロフィール(専門分野・扱うテーマ)

プロフィール

専門は教育経営学です。教育経営学は、教育という営みを成り立たせている条件整備のあり方を考える学問領域です。具体的には、教育目標の達成や教育課題の克服のために、人や物、お金、情報などをいかに管理し使っていくかといった、マネジメントのあり方を追究する領域にあたります。
私自身は、主に比較教育学の手法を使って、日米両国の教員養成や教員研修のあり方、学校組織のあり方について研究を進めております。
ゼミで扱うテーマは、基本的に学生の興味・関心に基づいて決定します。これまで扱った共通テーマには、①「子どもの貧困」問題と学校・行政・地域の役割、②学級崩壊と学級・学校経営、③教育委員会制度改革、④いじめ事件から見る組織としての学校と教育委員会の課題、⑤「学力」の向上と学級・学校経営、⑥教員制度改革、⑦特別支援教育制度、⑧東日本大震災と被災地域の教育経営、⑨学校の危機管理、⑩教職員の職務環境、およそ以上が含まれます。また、共通のテーマ(共同研究)とは別に、各自が研究のテーマを決めて4年生の最後にその成果を発表するという形を採用しております(個人研究)。

個人研究のテーマは多種多様であり、学生のみならず、私自身も毎回多くの刺激を受けているところです。

条件となる履修科目の有無

履修条件は特になく、教育経営学や比較教育学に関心のある方ならどなたでも構いません。それぞれの立場で、アクティブに教育や社会の問題に切り込んでいってください。

先生から一言

教育学的な考え方や研究の仕方、さまざまな教育的事象を分析するための力を修得して欲しいと思っております。ゼミを通じた知的な交流は一生の宝物になるはずです。皆さんとの生涯にわたる交流を楽しみにしております。

ゼミ生にインタビュー

学生から見た先生のイメージ

・いつも明るく、先生がいると周りが明るくなる感じがします。
・とても話しやすいです!いろんな分野に精通していて、さまざまな話にのってくださいます。
・先生に進路の相談、私生活での悩みなど相談にのっていただいています。些細なことでも真剣に相談にのってくださる先生です。
・個人面談を行ってくださいます。先生を交えての学生同士の話し合いの機会も多く、コミュニケーションを大切にしておられます。
・学生の良さを引きだしてくださる先生です。

ゼミの人数

○4年生:7名
○3年生:9名

卒業後の進路

教職(小学校・就学前教育機関) 7名
一般企業・公務員 8名
進学等 1名

研究や活動内容(実績の有無等)

ゼミは、自身の興味・関心のあることについて調べてまとめ、発表していくことが主となります。また、みんなで1つの話題を調べて発表を行い、さまざまな考え方を聞いたりしながら理解を深め合う機会もあります。
今年度の3年生が関心をもっているテーマは、「教職員の働く環境」「子どもの貧困」「教育現場の現状」「教育経営・学校経営」「日本と海外で学校に求められる役割の違い」等です。一方、4年生の卒論&ゼミ論の内容は、「日本の小学校における掃除の時間の在り方について」「外国人児童への言語支援」「教員の働き方改革の実現性に関する考察」「学校給食実施の意義と新しい生活様式における学校給食の在り方について」「一般企業における子育て支援と女性の社会参画の関係性について」「保育現場での安全管理について」などです。自分たちの卒論&ゼミ論が良いものとなるように、互いに質問や意見を出し合い、先生にアドバイスをいただいて研究を進めております。
今年度は新型コロナウイルスの影響もあり、対面とオンラインでの活動が中心になりました。新しい方法に戸惑いつつも、対面とオンライン双方で3・4年合同の交流の機会を企画するなど、これまでとは異なる活動内容を考える機会にもなりました。
対面での3・4年生合同のゼミでは、まず、4年生のゼミ論&卒論構想発表を行いました。また、「ICT教育」と「外国語教育」の現状と課題を制度や経営といった視点も含めてそれぞれ調べてその特徴を整理し、皆で話し合いを行いました。互いに調べてきたことを出し合い、意見交換を行うことで、有意義な時間を過ごすことができました。そして、交流会ということで、レクリエーションを企画・実施しました!これらの機会を通じて、3・4年生の仲が一層深まったように思います。楽しむ時は楽しむ、遊ぶときは遊ぶ、メリハリのあるゼミです!

合同ゼミの様子

 

ゼミ生からひとこと!

○このゼミを選んだ理由
・2年次の「教育の制度と経営」の授業を履修し、今後の学校経営の在り方について興味をもったからです。
・自分の好きなテーマについて研究することができるからです。
・教師と子どもという2者の関係だけに縛られず、広い視点から学校教育について学びたいと考えていました。それで、制度や経営の側面から学びを深められるこのゼミを選びました。
・学校現場の過酷さやブラックな状態がニュースで取り上げられており、労働環境や働きやすい組織とは何かといったことに興味がありました。
・子どもと直に接する担任の先生だけでなく、校長などの管理職について深く学びたいと思い、このゼミを選びました。

○実際に入ってみて
・教職に限らず、自分の興味のある内容について研究ができるので、研究がはかどります。
・コロナ禍で充実した合同ゼミができるようにゼミのメンバーで話し合い、試行錯誤したことが、とても良い経験になりました。
・ゼミでは先生も含めたメンバーと意見交換する場面が多く、自分にはなかった考えを知る機会があるので、とても刺激を受けることができるいい環境です。
・レポート・論文の書き方といった基礎的な部分から、学校の制度や経営の深い部分まで一通り学ぶことができるので、勉強が得意な人も苦手な人もそれぞれが成長を感じられる良い場所だと思います。

○ゼミの自慢
・鞍馬ゼミの自慢は、縦のつながりがあることです。3年生のうちから4年生のゼミ論&卒論の構想発表を聞くことで、自分の研究についての見通しをしっかり持つことができます。
・教職と一般企業の志望の人とどちらもいるので、教職に限らず様々な分野についても理解を深めることができます。
・とにかくゼミのメンバーの仲がいいことが自慢です。ディスカッションの時も活発に意見交換ができますし、プライベートの事でも気軽に話すことができるので、居心地がいいゼミだと思います。
・このゼミにいるメンバーは、所属しているコースや将来の進路が一人ひとり異なっており、それぞれが違う立場から意見を発信しています。お互いに学びあいながら成長できるので、自分の考えが広がっていく実感が持てるゼミであるということが自慢です。