ホームゼミ情報 2022年度 ゼミ情報 2022’海津ゼミ

2022年度 ゼミ情報2022-seminar

海津先生とゼミのプロフィール(専門分野・扱うテーマ)

プロフィール

専門分野:障害科学

研究テーマ:
○通常の学級に在籍する子どもの学習のつまずきの早期把握・早期支援
○学習障害(LD)等のある子どものアセスメントと科学的根拠に基づいた指導・支援

条件となる履修科目の有無

3年時には「障害児教育相談とアセスメント」,さらには,土曜の「障害児臨床実習1(アセスメント)」についての履修は必須とします。
なお,ゼミに入るまでに,英語の文献を読めるようにしておくこと,統計についての基礎知識を身につけておくことが望ましいです。

先生から一言

人は誰しも得意なこと,苦手なことがあります。一人一人,多様であるからこそ,誰一人同じ人は存在せず,それが個としての魅力とも言えます。ただし,中には苦手なことが日々の学習や生活に大きく影響し,度重なる失敗経験によって,心が傷つき,本来有している得意なことの煌めきまでをも影を潜めてしまうことがあります。通常の学級に在籍するLD(学習障害)の子どもたちは,外からでは彼(彼女)たちの困っていることが見えにくく,支援が遅れがちです。つまずきが重くなって初めて気づかれることもしばしばです。そこで,通常の学級において,LDのある子どもたちを含む全ての子どものつまずきや実態を早期に正確に把握し,その結果を基に科学的根拠に基づいた支援を行う,いわば「つまずかせないための支援」を追究することをめざします。

ゼミ生にインタビュー

*学年ごとのゼミに加えて、3・4・院生の合同ゼミも行っています。

学生から見た先生のイメージ

・時には厳しく、時には優しく、なんでも相談できる先生です。
・とにかくお茶目でかわいい先生です。

ゼミの人数

3年生 8名
4年生 9名
大学院生 2名

卒業後の希望進路

小学校教諭(横浜、神奈川、東京都、千葉、埼玉、茨城等)、幼稚園職員、
一般企業(子どもの福祉関連、義務教育課程後の支援関連)、大学院進学

研究や活動内容

○【3年】 
3年生は、土曜日1限と2限に続けて開講される「特別支援臨床基礎実習」の授業と半期の「障害児の教育相談とアセスメント」の授業が必修科目となっています。
「特別支援臨床基礎実習」の授業では、他学年の学生や大学院生の方と班になり、障害のある子どもの支援方法について考え、支援を実践する活動がメインに展開されています。先生のアドバイスを受けながら、周りの学生や大学院生との話し合いを通して支援について考える中で、新しい気付きを得ることができます。実際に子どもと触れ合うことでたくさんの発見ができる授業です。
「障害児の教育相談とアセスメント」の授業では、発達障害の理解と支援の糸口を探ることが目的となっています。子どもの学習のつまずき要因を考えたり、学び方の異なる(発達障害のある)子どもたちの実態から、どんな指導が行われるべきなのかを議論したり、体験したりします。講義テーマとしては、合理的配慮やテスト・評価における配慮、公平、心理アセスメント、多層指導モデルMIM等からなり、色々な学びを実践的に吸収することが可能です。
・春学期始まっての2,3回は、先生から論文の仕組みの説明や多層指導モデルMIMの説明、MIMの論文の紹介を受けながら、感想や意見共有を行いました。論文やMIMについて丁寧に学ぶことができます。
・春学期に一人1回程度、学生自身が関心のある論文を選び、学生や先生に向けて発表する場が設けられています。
・東京都の小学校を訪問し、MIMの実際の様子や子どもの姿を知ることができました。
・秋学期は、4年生での卒論完成に向けて、現4年生の活動を参考にしながら、卒論の構想を練っていきます。
★通常の学級での支援(クラスワイドな支援、特別支援教育、LDやADHD、ASD)、障害のある方に関わる支援(きょうだい支援、保護者支援、義務教育後の支援)に興味を持っている3年生が多いです。

○4年生
・卒業論文の作成 (途中経過の報告会)
    ⇓大まかな論文テーマ
「保護者支援について(保護者、職員両者にあらわれる効果について調査予定)」
「通常の学級における教員の指導や見方、MIM-PMとの関連」 
「通常の学級の中の子どもの特別支援教育-ICT活用の検討」 
「インクルーシブ保育-障害理解に向けた絵本導入の効果」
「インクルーシブ教育-世界各国と日本の現状や課題の比較」*ゼミ論文 
「通常の学級での発達障害理解に関わる授業の実施と効果の検討」 
「特別支援学校における図書室についての調査、授業での活用の検討」

○大学院生の論文テーマ
「障害のある方の家族支援」(親亡き後の障害のある方のきょうだい支援)
「通常の学級におけるMIMを用いた学力の伸びと教員の指導との関連性」

ゼミ生からひとこと!

○ゼミのおすすめポイント
・一人ひとりの考えや方向性に合わせて必要なアドバイスや支援をくださるところです。
・特別支援コース以外の学生でも受講可である為、児童発達コースの学生もいます。特別支援教育について深く探究することが可能です。

  

現3年生