ホームゼミ情報 2022年度 ゼミ情報 2022’小林(潤)ゼミ
2022年度 ゼミ情報2022-seminar
プロフィール
専門分野:発達小児科学、障害児医学
医療と教育の連携を通じた、発達障害、知的障害の子どもに対する予防的な心の健康支援を研究と実践の大きなテーマにしています。特に、自閉症スペクトラム障害の子どもが所属感を持てるコミュニティ作り、情緒障害通級指導教室と療育センターの連携、知的障害特別支援学校における精神保健、発達障害医療と特別支援教育の連携などに関心を持っています。また、慢性疾患の子どもの療養環境と心の発達にも注目しています。ゼミでは、こうした分野を中心に活動テーマを設定し、研究と実践にチャレンジします。
条件となる履修科目の有無
○3、4年時に履修しなければならない科目
「特別支援臨床基礎実習」、「肢体不自由の心理・生理・病理」、「病弱の心理・生理・病理」、「特別支援臨床実習」を必ず履修すること
先生から一言
人は誰しも、誰かとつながり、何かしらのコミュニティに所属して暮らしています。しかし、自閉症スペクトラム障害の子どもは、他者とつながることやどこかに所属することに失敗しがちで、心の健康問題を生じやすいことが知られています。彼らが活き活きと健康に暮らし、成長するためにはどのような支援が必要なのでしょうか?ゼミでの学習を通じて、知的障害、発達障害の子どもの心の健康をめぐり、医療と教育の接点で活躍する人材が育つことを願っています。
学生から見た先生のイメージ
・丁寧で優しいです。
・2年次は厳しい先生というイメージでしたが、ゼミが始まってからは面倒見の良い先生というイメージです。現役の小児科医の先生なので、障害に関する知識や経験が豊富で、ボランティア等の紹介もしてくださいます。
・熱意、熱い気持ちがある先生。
ゼミの人数
3年生:7名
4年生:9名
卒業後の希望進路
・小学校教諭
・特別支援学校教諭
・児童発達支援センター職員
・療育センター職員
・幼稚園教諭
進路実績
・小学校教諭
・特別支援学校教諭
・公務員(福祉)
・教育系一般企業
・大学院
研究や活動内容(実績の有無等)
○実習の有無
「特別支援臨床基礎実習A・B」「特別支援臨床実習A・B」を履修
○活動内容(3年)
学んだり調べたりしたい内容を挙げ、内容ごとに2〜3人程度のグループに分かれて発表しています。1回につき1グループが発表し、その後質疑応答や先生からの解説や補足、コメントを頂いています。調べたい項目数にもよりますが、学生はおよそ1〜2週間に1回の頻度で発表しています。
また先生からも、発表内容や専門分野である障害児医療、教育に関する問いかけがあり、これらについて考える時間が充実しています。毎時間、取り上げる内容について調べたり、自身の考えを持ったりしながら学ぶことが大切になっています。
○活動内容(4年)
ゼミ全体としては、教育支援計画の手順書を作成しています。この手順書では、教育支援計画を作成する際にポイントとなる視点や考えについて説明しています。教育支援計画がより有効的に活用してもらうことができるようになってほしいという想いから手順書の作成に取り組んでいます。子どもたちの将来を見据えた支援を行うことができるようになることを目指しています!また、これらと並行して卒論やゼミ論にも取り組んでいます。卒論・ゼミ論は自分の深めたい研究テーマを決めて、先行研究を調べたりアンケート調査をしたりする予定です。
(卒論テーマ例)
◇ 自閉症スペクトラム障害の薬物療法に対する知的障害特別支援学校の教員の意識と情報収集について ―現状とその限界―
◇ 発達障害学生自身によるセルフケアに関する考察 ―支援者との自己理解を基本としたセルフケアの意義―
◇ 小学校における交流及び共同学習に対する教員の意識調査 ―通常学級と特別支援学級の担任の視点から―
ゼミ生からひとこと!
○このゼミを選んだ理由
・医療の知識もつけたいと思ったらからです。
・特別支援教育に関心があったことと、小林先生が医師であり他の教授とは違った方面での学びが得られると思ったからです。
・「知的障害の病理」(2年次秋)を通して、子どもの発達を支える上で医療と教育が手を取り合うことの大切さを知り、それについての教養を深めたいと思ったからです。
・授業や実際の現場でのボランティアなどの体験を通して、今後のインクルーシブ教育や特別支援教育の拡充を推進していく教育現場において、医療との連携や教員の医学的知識が必要不可欠だと感じたからです。
○実際に入ってみての感想
・毎週とても勉強になります。
・活動柄、論文を読み込む必要があり大変ですが、非常に勉強になります。勉強の質は高いと思います。
・楽しく勉強することができます。
・医学に関することのみでなく、福祉等に係る社会福祉制度の意義やメリット・デメリットなど、私たちが理解し切れていない社会の仕組みを、先生が分かりやすく解説してくださり、勉強になっています。
・ゼミ生全員でしっかり社会問題などのトピックに関してもディスカッションする機会が多くあり、充実していると感じています。
○ゼミの自慢
・仲良しです!
・小林先生が療育センターにお勤めなので、見学に行かせて頂きました。長くお勤めされているので顔が広いです。
・暖かな雰囲気です。
・先生もゼミ生も、個々の意見を尊重しながら熱く語り合えているのが魅力的だと感じています。熱が入りすぎて長話になるくらい、それぞれが考えているところが自慢です!
4年生
3年生