ホームゼミ情報 2022年度 ゼミ情報 2022’鞍馬ゼミ

2022年度 ゼミ情報2022-seminar

鞍馬先生とゼミのプロフィール(専門分野・扱うテーマ)

プロフィール

専門は教育経営学です。教育経営学は、教育という営みを成り立たせている条件整備のあり方を考える学問領域です。具体的には、教育目標の達成や教育課題の克服のために、人や物、お金、情報などをいかに管理し使っていくかといった、マネジメントのあり方を追究する領域にあたります。
私自身は、主に比較教育学の手法を使って、日米両国の教員養成や教員研修のあり方、学校組織のあり方について研究を進めております。
ゼミで扱うテーマは、基本的に学生の興味・関心に基づいて決定します。これまで扱った共通テーマには、①「子どもの貧困」問題と学校・行政・地域の役割、②学級崩壊と学級・学校経営、③教育委員会制度改革、④いじめ事件から見る組織としての学校と教育委員会の課題、⑤「学力」の向上と学級・学校経営、⑥教員制度改革、⑦特別支援教育制度、⑧東日本大震災と被災地域の教育経営、⑨学校の危機管理、⑩教職員の職務環境、およそ以上が含まれます。また、共通のテーマ(共同研究)とは別に、各自が研究のテーマを決めて4年生の最後にその成果を発表するという形を採用しております(個人研究)。

個人研究のテーマは多種多様であり、学生のみならず、私自身も毎回多くの刺激を受けているところです。

条件となる履修科目の有無

履修条件は特になく、教育経営学や比較教育学に関心のある方ならどなたでも構いません。それぞれの立場で、アクティブに教育や社会の問題に切り込んでいってください。

先生から一言

教育学的な考え方や研究の仕方、さまざまな教育的事象を分析するための力を修得して欲しいと思っております。ゼミを通じた知的な交流は一生の宝物になるはずです。皆さんとの生涯にわたる交流を楽しみにしております。

ゼミ生にインタビュー

学生から見た先生のイメージ

・毎週学生の生活の様子を聞いてくれ、課題の押しつけもなく、学生に寄り添ってくれる寛大で素敵な先生です。
・積極的にコミュニケーションをとってくれます。
・それぞれの学びたい内容、なりたい職業に合わせて学びを展開してくれます。
・学生の喜怒哀楽や出来事を聞いてくれたり、先生の経験を話してくれたり、身近に感じることができて、頼りやすいです。
・学生の話や興味のあるもの、好きなものについて絶対に否定しない先生です。

ゼミの人数

○3年生:8名
○4年生:9名

卒業後の進路

教職(小学校・就学前教育機関等) 6人
一般企業・公務員 10人
進学等・その他 1人

研究や活動内容(実績の有無等)

ゼミは、自身の興味・関心のあることについて調べてまとめ、発表していくことが主となります。3年生では実際に興味のある論文を探すという活動を行い、4年生になるとそれを基にそれぞれのゼミ論・卒論に取り組みます。その過程で、論文の探し方や参考文献の提示の仕方など、基礎的なことも改めて学ぶことが出来ます。
今年度の3年生が関心をもっているテーマは、「里親制度と課題について」「外国人児童生徒への教育支援活動」「へき地・極小規模校における学級・学校経営」「被服教育の可能性」などです。一方、4年生の卒論&ゼミ論の内容は、「教師の不祥事に対する学校対応」「小学校における教員の働き方の実態と改善策について」「男性の育児休業取得と積極的な育児について」「小学生の放課後の在り方」「青少年問題と家庭環境」「日本の学校におけるいじめ加害者への対応について」などです。自分たちの卒論&ゼミ論が良いものとなるように、互いに質問や意見を出し合い、先生にアドバイスをいただいて研究を進めております。
また、3・4年生合同のゼミでは、4年生のゼミ論・卒論構想発表を行いました。発表をした4年生だけでなく、3年生も活発に意見を出し、お互いにとって良い刺激となる時間でした。その他にも3・4年生合同の交流会を企画・実施しました!これらの機会を通じて、3・4年生の仲が一層深まったように思います。
今年度は昨年度と比べ、新型コロナウイルスの影響が和らいだことにより、対面での活動が中心になりました。オンラインで交流する期間が長かったため、少し戸惑うこともありましたが、オンラインの時と比べ、ゼミの仲間とより密なコミュニケーションをとることが出来ました。楽しむ時は楽しむ、遊ぶときは遊ぶ、メリハリのあるゼミです!

合同ゼミの様子

ゼミ生からひとこと!

○このゼミを選んだ理由
・教育制度について興味があり、学びを深めたいと思ったからです。
・先生が学生に寄り添ってくれて、自分が興味のあるものを調べることができると聞いたからです。
・教育や心理といった特定の領域に縛られすぎず、自分が勉強したいことができると言う点に惹かれました。
・フリースクールを立ち上げる夢があり、その研究ができるためこのゼミを選びました。
・学校という場所について、教師と子どもという「人」の視点以外にも「制度や経営」といった視点から学べることに興味を惹かれました。

○実際に入ってみて
・とてもアットホームな雰囲気のあるゼミで、他の学生との交流も多いため、自分の研究したい内容を色々な視点から考察できる環境です。
・3・4年生との交流が多く楽しいゼミです。
・メンバーや先生がとても接しやすく、楽しく学べる環境があります。
・自由に自分のしたい研究を進めることが出来、ゆったりしているゼミだと思います。
・レポートや論文の書き方といった基礎的な部分からサポートしてもらえるため、不安なく取り組むことが出来ます。

○ゼミの自慢
・自由でのんびりしているところです。
・発言する機会が多くあり、以前よりも人前で話すことに対して緊張することが減りました。
・自分たちで考えたことを実行しやすいところです。
・3年生と4年生のつながりがあり、3年生のうちから4年生のゼミ論・卒論の構想発表を聞く機会があります。そのため、早い時期から自分の研究について、より深く考えられるようになります。