ホームゼミ情報 2023年度ゼミ情報 2023’海津ゼミ

2023年度ゼミ情報2023-seminar

海津先生とゼミのプロフィール(専門分野・扱うテーマ)

プロフィール

専門分野:障害科学

研究テーマ:
○通常の学級に在籍する子どもの学習のつまずきの早期把握・早期支援
○学習障害(LD)等のある子どものアセスメントと科学的根拠に基づいた指導・支援

条件となる履修科目の有無

3年時には「障害児教育相談とアセスメント」,さらには,土曜の「障害児臨床実習1(アセスメント)」についての履修は必須とします。
なお,ゼミに入るまでに,英語の文献を読めるようにしておくこと,統計についての基礎知識を身につけておくことが望ましいです。

先生から一言

人は誰しも得意なこと,苦手なことがあります。一人一人,多様であるからこそ,誰一人同じ人は存在せず,それが個としての魅力とも言えます。ただし,中には苦手なことが日々の学習や生活に大きく影響し,度重なる失敗経験によって,心が傷つき,本来有している得意なことの煌めきまでをも影を潜めてしまうことがあります。通常の学級に在籍するLD(学習障害)の子どもたちは,外からでは彼(彼女)たちの困っていることが見えにくく,支援が遅れがちです。つまずきが重くなって初めて気づかれることもしばしばです。そこで,通常の学級において,LDのある子どもたちを含む全ての子どものつまずきや実態を早期に正確に把握し,その結果を基に科学的根拠に基づいた支援を行う,いわば「つまずかせないための支援」を追究することをめざします。

ゼミ生にインタビュー

学生から見た先生のイメージ

・とても明るくてかわいい先生です!
・心の底から子どもたちのことを想っており、私たちゼミ生に対しても一人一人を大切にしてくれているなと思います。

ゼミの人数

3年生  8名
4年生  8名
大学院生 2名

卒業後の希望進路

小学校教諭、幼稚園職員、一般企業、大学院進学

進路実績

小学校教諭、幼稚園職員、一般企業、大学院進学等

研究や活動内容

○3年 
3年生は、土曜日1限と2限に続けて開講される「特別支援臨床基礎実習」の授業と半期の「障害児の教育相談とアセスメント」の授業が必修科目となっています。
「特別支援臨床基礎実習」の授業では、他学年の学生や大学院生の方と班になり、障害のある子どもの支援方法について考え、支援を実践する活動がメインに展開されています。先生のアドバイスを受けながら、周りの学生や大学院生との話し合いを通して支援について考える中で、新しい気付きを得ることができます。実際に子どもと触れ合うことでたくさんの発見ができる授業です。
「障害児の教育相談とアセスメント」の授業では、発達障害の理解と支援の糸口を探ることが目的となっています。子どもの学習のつまずき要因を考えたり、学び方の異なる(発達障害のある)子どもたちの実態から、どんな指導が行われるべきなのかを議論したり、体験したりします。講義テーマとしては、合理的配慮やテスト・評価における配慮、公平、心理アセスメント、多層指導モデルMIM等からなり、色々な学びを実践的に吸収することが可能です。
・春学期始まっての2,3回は、先生から論文の仕組みの説明や多層指導モデルMIMの説明、MIMの論文の紹介を受けながら、感想や意見共有を行いました。論文やMIMについて丁寧に学ぶことができます。
・春学期に一人1回程度、学生自身が関心のある論文を選び、学生や先生に向けて発表する場が設けられています。
・東京都の小学校を訪問し、MIMの実際の様子や子どもの姿を知ることができました。
・秋学期は、4年生での卒論完成に向けて、現4年生の活動を参考にしながら、卒論の構想を練っていきます。
★通常の学級での支援(クラスワイドな支援、特別支援教育、LDやADHD、ASD)、障害のある方に関わる支援(きょうだい支援、保護者支援、義務教育後の支援)に興味を持っている3年生が多いです。

○4年
・卒業論文の作成 (途中経過の報告会)
    ⇓大まかな論文テーマ
「教職取得予定の大学生の発達障害の理解について」
「中学校教員の発達障害への理解と合理的配慮の現状について」
「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある児童に対する教師のかかわりとクラスの雰囲気の関係性」
「通級指導教室での効果的な指導や課題を活かした通常の学級での指導の検討」
「教師と保護者からのアンケート調査を通して、小学校の支援体制の現状と今後の課題を検討する」
「小学校教師から見たスクールカウンセラーへの意識調査」
「私立学校における特別支援教育の現状と課題―教員へのインタビュー調査から―」
「LGBTQ+と教育に関するテーマ」

ゼミ生からひとこと!

○このゼミを選んだ理由
学習のアプローチや子どもたちの特性を模索することで、個々の子どもに合わせて効果的に学習する方法を考えることができるという点に興味を持ったからです。

○実際に入ってみての感想
個人の関心に合わせて、真剣かつ温かい雰囲気で学習を深めることができ、とてもよい学び合いができていると感じています。

○ゼミの自慢
・特別支援教育に関して、自分の興味や関心に沿って活発な意見交換を行いながら学ぶことができる点です。
・秋以降は4年生や院生の方とのゼミの活動も行うため、縦のつながりもできます。

○ゼミ生集合写真