ホームゼミ情報 2023年度ゼミ情報 2023’小野ゼミ

2023年度ゼミ情報2023-seminar

小野先生とゼミのプロフィール(専門分野・扱うテーマ)

プロフィール

私は、20数年前に学校に行きたくても行けないという悩みを持つ生徒から再登校支援依頼を受けました。支援の結果、その生徒の再登校及び継続登校を実現することができ、依頼に応えることができました。この時の他者のために役に立てたという喜びが、その後の私の教育・研究生活の基礎となりました。現在までに、多様なタイプの不登校、問題行動の支援、学校単位、市町単位の不登校ゼロや半減を達成してきましたが、また、この30年間、様々な降りかかる火の粉を乗り越え、あらゆるタイプの不登校児童生徒(支援契約成立事例)を希望する再登校に導き、そして追跡研究を実施した実績をもとに汎用性の高い行動アセスメントシステムを構築できたことは臨床研究者としての誇りです(現状は、昴の心境ですが)。そして、その経験は、私に人間が夢を達成するためには何が必要かを教えてくれました。本ゼミは、この他者支援の実践、例えば、様々な問題行動の解決、学力・体力アップ、社会的スキルアップ、不安低減、生活習慣改善に関するテーマで各自が興味を持ったことを調べ、発表、討論することが主な活動となります。
また、ゼミ生と他大学や他機関とのかかわりの機会も設定しています。現在、東京都内・川崎市・横浜市等の保育園、小学校、中学校、高等学校、教育支援センター、千代田区外神田かなりや保育園、(株)スダチさんと連携して活動させていただいております(学習指導員やボランティアとしての学生派遣、共同研究)。さらにゼミ教員及びゼミ生は、再登校した児童生徒の学習指導、脳性麻痺の方のサッカーチームのサッカー指導支援、障害を持った方への就労支援を実施しています。
現時点で7回ゼミ卒業生を送り出しましたが、就職先は、幼稚園教諭、小学校教諭(東京都、茨城県、川崎市、横浜市、埼玉県、さいたま市)、国家公務員(法務教官)、地方公務員(児童相談所心理判定員、区役所職員)、一般企業、大学院と多彩です。本ゼミから本学の大学院(修士課程)に進学した学生には、他大学の博士課程後期(筑波大学、神戸大学)に進学し博士号を取得した方さんもいます。

条件となる履修科目の有無

〇2年時に履修しておきたい科目と3年時に履修しなければならない科目
教育発達学方法論(体験活動)

先生から一言

〇キリスト教に基づく人間愛を理解する構えのある学生さんを求めます。子どもたちに対する愛情があってこそ、他者を支援するための科学は発展すると考えるからです。
〇実際の支援方法は、仮説検証の科学する行為であることを理解しようとする学生さんを求めます。
〇多様な分野において、日本でトップクラスの方々との交流の機会を設定しますので、それらの方々から謙虚に学ぶ姿勢を求めます。
〇ゼミ生に対する大学外からの学習支援員、ボランティア要請が増加しています。これらの方々の要請に答えるため、ゼミ生には、基本的生活習慣(早寝早起き、体調不良時には病院で診察を受ける等)、基本的マナー(遅刻をしない、責任転嫁をしない、約束を守る等)が身についていることを求めます。

ゼミ生にインタビュー

学生から見た先生のイメージ

・再登校支援のスペシャリスト。
・社会常識から逸脱した時には厳しくしっかりと指導してくださる。
・ご自分の経験を沢山お話してくださる。
・様々なことで素晴らしい実績を残されているけれど、そう思えないほど気軽に話して下さる。
・博識な方、美味しいご飯屋さんを沢山知っている。

ゼミの人数

4年生:8名
3年生:10名

卒業後の希望進路

小学校教員、民間企業、大学院、公務員

進路実績

・公務員:小学校教員(東京都、埼玉県、さいたま市、横浜市、川崎市)、児童相談所福祉司(埼玉県)、法務教官(国家公務員)、相談員(目黒区等)
・民間:私立幼稚園教諭、企業(三井住友海上火災保険、損保ジャパンパートナーズ、ANAグランドサービス、ブリヂストン、JTB、新興出版社啓林館、みずほ銀行、株式会社ノバレーゼ、赤ちゃん本舗等)

研究や活動内容(実習の有無等)

○3年生の活動予定 
 技法演習、学校・施設見学 論文の紹介 ゼミ合宿 白金研 懇親会 追い出しコンパ

○4年生の活動予定 
 技法演習、ゼミ論発表  学校・施設見学 興味のある本・論文の紹介、参加プロジェクトの発表・報告 ゼミ合宿 飲み会

ゼミ生からひとこと!

○このゼミを選んだ理由
・臨床心理学という分野は2年生までの授業であまり学ぶ機会がなかったので、学んでみたかったから。スクールカウンセラーに興味があったから。
・子どもと関わる仕事に就きたいと曖昧に考えていたが、このゼミなら子どもと関わる上で大切なことを幅広く学ぶことができると思ったから。
・教発の先生の中でも実際に学会で活躍されている先生で、学べることが多いと感じたから

○実際に入ってみての感想
・自分の興味のある分野を学べるだけでなく、先生との距離も良くて、みんなと仲良くなれる
・名前の通り、不登校支援や問題のある児童生徒への支援について深く学ぶことが出来るのに加え、礼儀やマナーについても学ぶことができる。また、就職先を決める上で先輩方とお話をする機会を設けてくださる。
・小野先生が今まで行ってきた再登校支援について沢山お話を聞くことができ、再登校に向けた適切な支援の手順を学ぶことができました。 また、小野先生のお話から、今後の教育のあるべき姿も学ぶことができました。

○1,2年生に向けて
・臨床心理学や行動療法など、今までの授業で学ぶことのなかった分野に興味がある人におすすめです!
・礼儀やマナーについて指摘してくださるため、社会人になった時に恥をかかないようにできる。小野先生の経験を話してくださるため、教育現場の現状を知ることができる。一般企業をめざしている学生でも先輩方とお話出来る機会を設けてくださるため、将来の進路の幅を広く考えられる。
・先生が書かれた事例の論文のエピソードや現場でのたくさんのご経験を教えてもらえます。
・進路に迷っていることがあっても、小野先生は様々な提案をしてくださり、心強いと思います。
・ペアワークなどもあり、ゼミ生同士で協力したり切磋琢磨したりしながら、高め合うことができるゼミです。
・先生とも接しやすいうえに、先輩とのつながりもあり、アドバイスをいただける機会もあるので、希望進路に進むために、良い準備ができるゼミだと思います。
社会に出る時に必要なマナーはめちゃくちゃ勉強になります。