ホームゼミ情報 2023年度ゼミ情報 2023’佐藤ゼミ

2023年度ゼミ情報2023-seminar

佐藤先生とゼミのプロフィール(専門分野・扱うテーマ)

プロフィール

私の専門領域は、歴史教育学を中心とした、社会科教育学です。

上記の領域について、主に歴史研究的な手法を用い、教育方法の発達や教科の成立過程といった社会科教育実践を支える基盤の解明を進めてきました。特に、社会科同様、戦後に成立した「世界史」という一教科目を事例として、教科および教育課程の成立基盤となる学習内容の選択及び排列原理を、戦前までさかのぼって明らかにすることに焦点を置いています。
また、学校教育の抱える現代的課題に応えるため、「グローバル化」や「情報化」といった社会変容に対応した社会科教育実践のあり方についても検討を重ねています。特に、学習者の態度面、道徳面、技術面での育成という観点から、学習者自身が現実社会との関わりやつながりを実感できる教材の開発に取り組んでいます。

ゼミでは、学生一人ひとりが社会事象に対し抱いてきた興味や好奇心を大切にしています。多様な関心を有する学生相互の意見交流を通して、これから主体的に関わることが求められる社会のあり方を考え、その実現に向けて他者や自身を取り巻く環境と関わり行動できる資質・能力を育む教育=「社会科教育」への理解を深めていきます。

条件となる履修科目の有無

前提となる履修科目は、特に設定しません。
しかしながら、社会科教育の考察対象は時間的、空間的にも広く多様であり、求められる知識や教養も多岐にわたります。学生には、日頃から様々な講義を通じて社会的事象に関心を持ち、社会科教育実践を支える多様な考え方と関わり、ふれておいてほしいです。
そのためには、学生一人ひとりが、自身の身の回りの環境や生活経験の中に興味や関心を向ける社会的事象を見出そうとする取り組みが大切になります。同様に、学生相互の関わりの中から、社会や社会科教育に対する関心のあり方やイメージの違い、多様性を見出し、受け止めようとする姿勢もまた求められます。。

先生から一言

学ぶべきこと、教えるべきことはたくさん存在します。その中で、「何を」「どのように」選ぶのか。限られた時間や機会の中では、「全て」を選ぶことはなかなかできません。学生のみなさんには、自身の手で選び決めた学びの領域だからこそ、それを深く、豊かにするための前向きかつ継続した努力を期待します。

あとは、健康第一。

ゼミ生にインタビュー

学生から見た先生のイメージ

・お父さんみたい
・角がなく、優しい
・学生のやりたいことを優先、尊重してくれる
・ユーモアがある
・おもしろい

ゼミの人数

3年生:10名

卒業後の希望進路

小学校教員/一般企業就職

進路実績

2022年度 卒業生8名
・東京都教員(小学校) 1名
・横浜市教員(小学校) 1名
・民間企業 5名
・団体職員 1名

2021年度 卒業生11名
・東京都教員(小学校) 1名
・神奈川県教員(小学校) 3名
・相模原市教員(小学校) 1名
・千葉県教員(小学校) 2名
・常勤講師(愛知県教員) 1名
・民間企業 3名

研究や活動内容(実績の有無等)

○3年
学生一人ひとりが興味をもった社会科教育に関するテーマの論文を読み、その内容についての報告・検討を中心に活動を行います。
前期は、自身の興味関心があるテーマについて書かれた社会科教育学に関する論文を読み、その内容を他のゼミ生に説明するレジュメを作成し、15分程度で発表しました。自分の興味のあるテーマについて、ゼミ生との質疑応答を通して検討することで理解を深めることができる機会です。
後期は、前期の学習を生かして文献リストを作成し、自分で設定するゼミでの研究課題について理解を深めていく予定です。

○4年
3年次に具体化した一人ひとりの研究課題に基づき、主に文献講読を通じて内容理解を深め、ゼミ論(または卒業研究論文)を執筆します。
年間を通じて、各自の研究内容報告と検討、他のゼミ生との意見交換を行い、そこで得られた成果と課題を踏まえてゼミ論(または卒業研究論文)へとまとめます。

○実習(フィールドワーク)
例年、「社会科の教科書にはのっているけれど直接見たことのないところを見に行こう!」をテーマとしたフィールドワークを、ゼミ合宿として行ってきました。ゼミ合宿は、社会科の学習内容と教材開発に関する知識や経験、見聞を広げることを目的として、学生が主体的に企画をたてます。
2023年度は、フィールドワークを通じた新たな学びへの試みとして、「アート×シャカイカ プロジェクト」と称し、美術教育ゼミ(手塚千尋先生)と合同で「Arts-Based Research(アート的な活動を通した自己探究・問題発見のための調査活動)」の手法に基づくフィールドワークを行っています。
春学期には、学外の先生にもご講話いただきながらABRへの理解を深め、プチフィールドワークとして白金の街や通学路を散策して基本的な調査手法の実践に取り組みました。夏休みには福井県敦賀市をフィールドとして、現地で気づいたことや感じたことを様々なメディアを用いて作品化しました。この成果は、白金祭の場で広く来場者へご紹介します。

ゼミ生からひとこと!

○このゼミを選択した理由
・座学があまり好きじゃなくて、フィールドワークに惹かれたから
・一般企業に入っても生かせる内容があると思った
・社会の講義が面白く、興味が湧いたから
・社会科の授業の面白さを探究してみたいと思ったから

○実際に入ってみての感想
・社会科が得意でも苦手でも楽しく社会科を自分なりの視点から捉えることができる
・教員としてフィールドワークの活用方法について考える機会が多い
・学外での活動が多い
・論文発表は大変なものの、思考力や人に伝える力を養うことができる

○ゼミの自慢
・メリハリのある活動をすることができる
・とにかく明るくて楽しい!!
・先生が進路について相談にのってくれる
・ゼミ合宿があるからこそ、普段できない活動をすることが出来る

ゼミ生から2年生へ
・社会科ゼミは3年生、10人のみなので異学年の交流がありません! ぜひ社会科ゼミで一緒に楽しく活動しましょう〜〜!
・社会は苦手な科目ですが楽しくやっています
・社会ゼミはワイワイ自由に仲良くやっているので、とっても楽しいゼミです
・みんな仲良くて優しい先輩も待っています!

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