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2024年度ゼミ情報2024-seminar
プロフィール
お茶の水女子大学卒業、ニューヨーク大学大学院博士課程修了( Ph.D.心理学) 。
松下電器産業(現在のPanasonic) 音響研究所、東京都老人総合研究所(現在の東京都健康長寿医療センター)、大妻女子大学 社会情報学部 准教授などを経て2012年4月より現職。2018年University of British Columbia客員教授。認知心理学を中心に、実験や調査で人の「心理の真理」の解明を目指します。
条件となる履修科目の有無
〇2年時に履修しておきたい科目と3年時に履修しなければならない科目
◇2年次までの必修科目はすべて履修していること。
◇知覚・認知心理学、心理学英語購読Aを履修していること。
◇3年次以降、調査法実習、認知心理学実習A・B(両方とも履修すること)、応用統計学、思考心理学を履修すること。
先生から一言
〔3年次のゼミ研究テーマ〕【】内は特記事項
これまでのゼミでは3年次にテーマを決めて全員で実験を行っています。多くの研究は視線計測器を用いた実験です。2012年度 | 人は好きだから見るのか、見るから好きなのか(視線のカスケード現象) 【2013年6月日本認知心理学会で発表:白金心理学会から奨励費受給・発表】 |
2013年度 | 地方自治体のHPの使いやすさ(Web Usability) |
2014年度 | CMの映像と音楽の明暗が購買意欲に与える影響 【白金心理学会から奨励費受給・発表】 |
2015年度 | 歩きながらスマホの危険性についての実証実験 【白金心理学会から奨励費受給・発表】 |
2016年度 | 大学生を対象としたスマートフォン利用の調査・実験結果 【2017年5月に東京国際フォーラムで行われた官公庁、独立行政法人、自治体等公共機関の職員を対象にしたセミナーで「認知心理学に基づく大学生を対象としたスマートフォン利用の最新調査・実験結果」として発表】 |
2017年度 | エレベーター開閉サインに関する新デザインの提案とユーザビリティ評価――われわれの三角矢印への挑戦――【留学生を対象にした実験】 |
2018年度 | ゼミ募集なし |
2019年度 | 瞬目の印象への影響――瞬目の多寡と模倣の観点から―― 【白金心理学会から奨励費受給・発表】 |
2020年度 | 分かりやすいグラフ表現に関連する要素の検討 【白金心理学会から奨励費受給・発表、心理学部生向けに「グラフ作成マニュアル」を作成】 |
2021年度 | オンデマンド授業動画の視聴における実態調査と早送り速度が学習効果に与える影響についての実験 【2022年2月日本認知心理学会で発表:白金心理学会から奨励費受給・発表】 |
2022年度 | マスク着用行動に関連する要因の検討――年代と性別の観点から―― 【白金心理学会から奨励費受給・発表】 |
2023年度 | 視線計測器を用いた動線誘導に有効な矢印デザインと呈示位置の影響についての検討 【白金心理学会から奨励費受給・発表】 |
卒論研究をベースに学会発表を行った学生さんもいます。2014年6月の日本認知心理学会でポスター発表、2015年認知科学(査読付き)論文発表、2016年度の日本体育学会でポスター発表を行っています。2022年度卒業生の卒業論文が日本顔学会誌(査読付)に採択されました!
今年度の3年次春学期は輪読・発表・ディスカッションの形で「言語の力」ビオリカ・マリアン著 KADOKAWA(2023)を翻訳版と英語版を照らし合わせながら学習しました。秋学期からは、顔の認知について調査と実験を行う予定です。〔研究意欲のある方大募集!〕
学生のみなさんと相談しながら、みなさんが最も興味を持ち、現実社会との関連を意識できるテーマを扱っていきたいと思います。以下の条件に一つでも該当される方大歓迎です。ぜひ一緒に楽しく実りあるゼミにしていきましょう。
〔過去の卒業論文・ゼミ論文のタイトル一覧〕
2013年度
・性格特性と色彩印象の関連について
・顔の印象が記憶に与える影響
・連続した時間切迫下での経過時間の表示の有無が課題成績及び時間的切迫感に与える影響
・記憶の保持時間が視線のカスケード現象に与える影響
・選択条件の違いが視線のカスケード現象に与える影響
・大学生の貯蓄意識について:貯蓄意識とライフイベントの関連
・指差喚呼を用いた安全確認の有効性と今後の課題
・善悪のイメージと空間認識:天使と悪魔はどこからくるか?
・診療所の待合室の視覚的特性が学生一人での利用時に与える心理的影響について
・スクールカウンセラーと養護教諭の連携
2014年度
・日本語フォントの違いによる印象の変化:オノマトペとキャッチコピーから
・若者の自然に対する意識:回復環境としての自然の役割
・年をとることについての若者群と中年群の比較:加齢の気づきと受容・きっかけからの検討
・大学生における地域の交流とアイデンティティ確立との関連について
・一対一での対人場面においてアイコンタクトとパーソナルスペースが対人感情に及ぼす影響
・聴覚的な妨害刺激が有効視野に及ぼす影響
・命令に対するイヌの認知学習
・色の認知及び想像のし易さと色の系統の関係性:暖色・寒色・中性色の分類から
・顔の印象評定におけるクレショフ効果と効果音の影響
・大学生の優位感覚について:視覚優位と聴覚優位の観点から
2015年度
・3Dゲームによる探索課題と方向定位課題を用いた方向感覚の性差の検討
・Webサイトにおけるリンクの視認性―色と位置と大きさの観点から―
・ソフトテニスにおける打球予測と注視点の関連性
・大学生の学習観,学習方略,学習への動機が論理的思考力に及ぼす影響
・ソーシャルゲームにおける課金行動と自制心・衝動性の関連性について
・触覚を表すオノマトペの平仮名とカタカナの表記形態と五感の感覚評定値との関係
・スポーツ経験と資質的・獲得的レジリエンスの関連
2016年度
・映像鑑賞時におけるBGM調和による感情誘導作用の検討
・音響刺激の違いが時間評価に及ぼす影響について
・自己顕示欲と結婚観の関係について-大学生の結婚観と性差の関連から-
・リアリティモニタリング課題を用いた確認傾向者の特性についての検討
・大学生のこころの知覚と死生観について-Gray, Gray, Wegner(2007)をベースにして-
・手書き文字とワープロ文字の印象の違い-手紙の場合
・教科に抱くイメージカラーについての検討
・お守りの持つ付加価値の検討-お守りの効果に注目して-
・キャラクターの顔パーツ比率の違いによる「癒し」の印象評価の検討
・20代女性のストレスと自律神経の変化による心の不調と対処法
・チョコレート菓子のパッケージカラーが商品選択に与える影響
2017年度
・大学生における自己への受容度と怒り喚起との関連
・他者の服の色による性格の印象についての検討
・現実・理想における自己評価とポスター広告の印象評価との関係
・大学生の表情識別能力と他者への信頼感の関連の検討
・Web口コミのオノマトペと購買意欲の関連の検討―食品と文具・日用品の観点から―
・モノの長期的な使用を促進する要因の検討―おもちゃへの愛着調査を通して―
2018年度 (上田卓司非常勤講師による指導)
・「Readability」 と「Legibility]による可読性変化の実験的検討――性差による文章理解と「読みやすさ」の変化
・LINEにおけるスタンプ付きメッセージが受信者の感情に与える影響について――性別とLINEスタンプ使用頻度が感情に与える効果
2019年度(2018年度のゼミ募集がないため卒論生は無し)
2020年度
・日本人女性の性格判断に名前が与える影響― 音象徴の観点から ―
・色が人の認知活動にもたらす効果―計算場面 での赤色と青色の影響ー
・若者のInstagram の利用と幸福感およびパーソナリティの関連
・大学生におけるきょうだい間のつながりと社会的スキル・自尊感情との関連
・⼤学⽣のストレッサー及びストレスの緩和についてーセルフ・コンパッションの観点からー
・瞳の色が印象評定に及ぼす影響
・英語学習時における記憶方略について
・自己認知の複雑性と多角的な思考の関連性―指標Hによる自己理解の数値化を通してー
2021年度
・主観的幸福感・抑うつ傾向と音楽によって想起された自伝的記憶と感情の関係について
・顔年齢推定と衛生マスクの関連 ――コロナ禍による衛生マスク効果の変容に着目して ――
・コロナ禍が大学生のメンタルヘルスに与えた影響――コロナ禍に対して抱く感情の観点から――
・学生のコミュニケーションに対する印象の差異の検討
・色彩が地図の評価に与える影響の検討――PCCSトーンを用いた明度と彩度の観点から――
・ひらがなとカタカナの表記の親近性による反応の差——ストループ課題を用いて——
2022年度
・顔の部分遮蔽が年齢推定に与える影響
・顔の知覚における垂直方向の顔パーツ位置の影響
・物語小説の可能性の検討~一人称小説と三人称小説による読者の態度変化の違いから~
・大学生・大学院生における日常的な失敗行動と効率的な注意配分能力の関係の検討
・なつかしい記憶の想起が時間評価に及ぼす影響の検討
・通塾経験と学習に対する自律性の関連の検討
・大学生のウェルビーイングに関連する要因の検討
・――共感性と社会的スキルと対人ストレスコーピングの観点から――
・アニメらしさを生む音色の検討と音色が表現する物語感情の実際
2023年度
・ファン心理の構造の解明――ファンの共感と交流の観点から――
・前髪の量が性格特性判断および若さの判断に与える影響
・アイシャドウの色の効果と色の印象に関する研究
・クラシック楽曲における楽曲の調と楽器と色の関連
学生から見た先生のイメージ
・優しい。
・みんなのお母さん的存在。
・穏やか。
・3年生:11人(男3人・女8人)
・4年生:6人(男1人・女5人)
卒業後の希望進路
・就職
・大学院進学
進路実績
・就職
・大学院進学 など
研究や活動内容(実績の有無等)
○3年
・春学期では、自分達で選んだ 言 語に関する書籍を輪読し、章ごとに発表を行いました。
・秋学期では、ゼミ生全員で取り組む研究のテーマを「顔認知における眼球運動と自己顔評価の関連」に決め、これから調査や分析を行う予定です。
○4年
・10月末に、白金心理学会で以下の研究を発表します。
「動線誘導における有効な矢印デザインの検討」
・各自、卒論研究に取り組んでいます。
ゼミ生から一言
○このゼミを選んだ理由
・2年生の認知・知覚心理学の授業が面白かったから。○実際に入ってみての感想
・みんな優しい。○ゼミの自慢など
・仲良し。