ホームゼミ情報 2024年度ゼミ情報 2024’佐藤ゼミ

2024年度ゼミ情報2024-seminar

佐藤先生とゼミのプロフィール(専門分野・扱うテーマ)

プロフィール

私の専門領域は、歴史教育学を中心とした、社会科教育学です。

上記の領域について、主に歴史研究的な手法を用い、教育方法の発達や教科の成立過程といった社会科教育実践を支える基盤の解明を進めてきました。特に、社会科同様、戦後に成立した「世界史」という一教科目を事例として、教科および教育課程の成立基盤となる学習内容の選択及び排列原理を、戦前までさかのぼって明らかにすることに焦点を置いています。
また、学校教育の抱える現代的課題に応えるため、「グローバル化」や「情報化」といった社会変容に対応した社会科教育実践のあり方についても検討を重ねています。特に、学習者の態度面、道徳面、技術面での育成という観点から、学習者自身が現実社会との関わりやつながりを実感できる教材の開発に取り組んでいます。

ゼミでは、学生一人ひとりが社会事象に対し抱いてきた興味や好奇心を大切にしています。多様な関心を有する学生相互の意見交流を通して、これから主体的に関わることが求められる社会のあり方を考え、その実現に向けて他者や自身を取り巻く環境と関わり行動できる資質・能力を育む教育=「社会科教育」への理解を深めていきます。

条件となる履修科目の有無

前提となる履修科目は、特に設定しません。
しかしながら、社会科教育の考察対象は時間的、空間的にも広く多様であり、求められる知識や教養も多岐にわたります。学生には、日頃から様々な講義を通じて社会的事象に関心を持ち、社会科教育実践を支える多様な考え方と関わり、ふれておいてほしいです。
そのためには、学生一人ひとりが、自身の身の回りの環境や生活経験の中に興味や関心を向ける社会的事象を見出そうとする取り組みが大切になります。同様に、学生相互の関わりの中から、社会や社会科教育に対する関心のあり方やイメージの違い、多様性を見出し、受け止めようとする姿勢もまた求められます。。

先生から一言

学ぶべきこと、教えるべきことはたくさん存在します。その中で、「何を」「どのように」選ぶのか。限られた時間や機会の中では、「全て」を選ぶことはなかなかできません。学生のみなさんには、自身の手で選び決めた学びの領域だからこそ、それを深く、豊かにするための前向きかつ継続した努力を期待します。

あとは、健康第一。

ゼミ生にインタビュー

学生から見た先生のイメージ

・優しく、学生に寄り添ってくれる
・愛情深いみんなのお父さん

ゼミの人数

3年生:8名
4年生:10名

卒業後の希望進路

3年生
・小学校教員:4名
・民間企業:3名
・大学院進学:1名

4年生
・小学校教員(横浜市/神奈川県):6名
・民間企業:3名
・大学院進学:1名

進路実績

2022年度 卒業生8名
・東京都教員(小学校) 1名
・横浜市教員(小学校) 1名
・民間企業 5名
・団体職員 1名

研究や活動内容(実績の有無等)

○3年:春学期は自分が興味を持った社会科に関する論文を研究し、ゼミ内で発表を行いました。自身で興味をもった社会科に関する論文を読み、その内容についての報告と自身の見解などを共有し「社会科」に関する知見を深めました。今年は、社会科教育の在り方に関するものや経済教育に関するもの、多文化教育に関するものなどの報告がありました。一人ひとりの調査テーマが異なるため、多様な視点で「社会科」について学ぶことが出来ました。
秋学期は、春学期の学習を生かして文献リストを作成し、自分で設定するゼミでの研究課題について理解を深めていく予定です。

○4年:3年次に具体化した一人ひとりの研究課題に基づき、主に文献講読を通じて内容理解を深め、ゼミ論(または卒業研究論文)の執筆に取り組んでいます。
年間を通じて、各自の研究内容報告と検討、他のゼミ生との意見交換を行い、そこで得られた成果と課題を踏まえ、ゼミ論(または卒業研究論文)へとまとめていきます。

〇フィールドワーク
例年、「社会科の教科書にはのっているけれど直接見たことのないところを見に行こう!」をテーマとしたフィールドワークを、ゼミ合宿として行ってきました。ゼミ合宿は、社会科の学習内容と教材開発に関する知識や経験、見聞を広げることを目的として、学生が主体的に企画をたてます。
今年度(2024年度)は、昨年度に引き続き「アート×シャカイカ プロジェクト」と題し、フィールドワーク(テーマに即した実地調査)とアートベース・リサーチ(芸術にもとづく研究)を掛け合わせた新たな取り組みを美術教育ゼミ(手塚千尋先生)と合同で行っています。白金祭での作品展示を一つのゴールとして設定し、美術館でアートとその展示について学芸員さんより学んだり、夏休みの合同合宿では一人ひとりの課題意識にもとづく作品制作の素材を集めたりしました。秋学期はゼミでの研究活動と並行し、白金祭に向けて準備を行います。

ゼミ生から一言

○このゼミを選択した理由
・地理や歴史だけでなく、時事問題や経済など幅広い分野について学べると思ったから
・昨年度のゼミの紹介HPを見て楽しそうだと思ったから
・社会科が好きで自分の探求したい分野を学ぶことができると思ったから
・旅行が好きで、社会科の地理や歴史などに関連し学びを深めることが出来ると考えたから

○実際に入ってみての感想
・学生一人ひとりが個性を発揮できるような環境であり、先生がそれらを促すような声掛けや立ち振る舞いをしてくれている
・社会科でのゼミ活動も図工ゼミとの合同プロジェクトも自由度が高く、様々な活動を通して友達の輪が広がった
・フィールドワークなどの学校外での実施活動が多く、ゼミ生同士の仲が良いので楽しい
・「社会科」という科目を多角的に学ぶことが出来る

○ゼミの自慢
・常に和気あいあいとしていて雰囲気が良く楽しい
・ゼミ合宿などの学校外活動を通して、さらに仲を深めることが出来る
・社会科ゼミならではの活動をとおして、様々な経験を得ることが出来る
・分野にとらわれず、教科の枠を超えて「社会科」について学ぶことが出来る
・論文に関して調査し発表を行うときもみんなで取り組むことが出来るので緊張せず、楽しく学ぶことが出来る
・いろいろな進路のゼミ生がいるので様々な価値観に触れることが出来る




佐藤ゼミ、合宿の様子1。「花巻温泉 ホテル千秋閣」と書かれた看板前に並び両手でSポーズをする佐藤先生と8人のゼミ生。

佐藤ゼミ、合宿の様子2。民家に囲まれた道路を自転車で走行するゼミ生たちの後ろ姿。

佐藤ゼミ、合宿の様子3。虹がかかった空の下にゼミ生たちが各々写真をとったりしている。

↑ 2024年度ゼミ合宿は岩手県花巻市で行われました ↑

Copyright © 明治学院大学心理学部白金心理学会 All Rights Reserved.