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2024年度ゼミ情報2024-seminar

手塚先生とゼミのプロフィール(専門分野・扱うテーマ)

プロフィール

専門は「美術教育」です。
美術をはじめとした「アート」はそれ自体が目的ではありますが、「ツール」や「手段」として活用するという考え方があります。この考え方を使って、学校教育(教科教育)、社会教育、福祉の場における美術(アート)の学びのための学習環境デザインについて研究しています。

ゼミでは、学校や社会における美術教育のあり方(理念、意義、方法)やアートが果たす役割について、文献調査、実践研究(教材開発、題材開発を含む)、フィールドワーク(美術館見学、アートワークショップへの参加等)を通して考えを深めていきます。対象は、乳幼児の学び、学校教育、特別支援教育、社会教育、生涯教育、多文化共生・異文化理解教育、高齢者・障害者福祉、社会包摂(ソーシャル・インクルージョン)などさまざまです。自分自身の興味関心に沿って研究テーマを決めていきます。

条件となる履修科目の有無

2年時に履修しておきたい科目と3年時に履修しなければならない科目
特になし

先生から一言

美術(アート)の特色は「唯一の正解」が存在しないことです。そのため「わからないこと」を恐れずに、(むしろ楽しんで!)広い視野を持って主体的に探求しようとする学生を歓迎します。
一緒に、アートを通した学びについて考えていきましょう。

ゼミ生にインタビュー

学生から見た先生のイメージ

・親身になって話を聞いてくれて、的確で「やってみたい!」というアドバイスをくれ、興味を尊重して活動させてくれる!
・明るくて優しい!緊張せずに相談出来るお母さんみたいな存在。
・オンオフの切り替えがしっかりしている。真剣かつ楽しく学生をまとめてくれる!
・いい意味で学生と教員の壁を感じさせない
・ここぞと言う時はしっかり言ってくれる

ゼミの人数

3年生-9名
4年生-10名

卒業後の希望進路

幼稚園教諭/小学校教諭/特別支援学校教諭/一般企業/地方公務員 など

進路実績

公立小学校/私立幼稚園/一般企業

研究や活動内容(実績の有無等)

○3年

【美術館での鑑賞会】

今年は、東京都現代美術館で「翻訳できない わたしの言葉」展の鑑賞を行いました。学芸員さんによるギャラリートークを聞きながら、作品についての考察を深めました。

美術館で学芸員さんの話を聞く手塚先生とゼミ生たち。

【Arts-Based Researchによる制作】

白金の街や通学路をウォーキングし、気が付いたことをそれぞれ自分なりにまとめ、みんなと共有しました。同じ道でも、それぞれ捉える物も感じ方も、その表現の仕方も違いました。

傘を刺しながら歩道を歩くゼミ生たち。

【合同ゼミプロジェクトへの参加】

社会科ゼミと一緒に花巻の合宿を中心とする合同プロジェクトを行いました。現地でのArts-Based Researchでは、「いつもと違う=非日常の環境(=フィールド)に身をおいて、「わたし」や「わたし」と「他者」、「わたし」と「社会」のつながりや関係性についてアートで探求し、テーマを見出し探究する」という目的の元、花巻の景色や街並みを通して「自分の外側にあるもの」「自分の内側にあるもの」を記録し、自分なりに「外」と「内」を繋げ、「私が編集した世界」として作品作りに取り組みました。

河原を歩くゼミ生たち。 教室のような場所で机を囲んで座り、準備をしているゼミ生たち。

〇4年

【2023年度卒業生 ゼミ論/卒論テーマ】

・大学生における「癒し」を感じるキャラクターの造形的要素に関する実践研究
・幼少期の色環境における「ジェンダー表現」の影響に関する質的研究
・図画工作科の主体的な問題解決を取り入れた「道徳科」の提案
・コスプレイヤーの被服行動がアイデンティティ形成に及ぼす影響―当事者らのインタビュー調査を中心に—
・「編む」行為のArts-Based Research-かぎ針編みモチーフの制作から-
・樹脂製モデリングペーストを使用した盛り上げ技法の研究
・コミュニケーションを促す幼児向け鑑賞ツールの開発―ファーレ立川 野外彫刻作品を事例に—
・主観的経験への接近―「離人感」への本質理解から―

ゼミ生からひとこと!

○このゼミを選んだ理由
・卒論を制作+副論文で提出できるから(論文で終わりではなく、図工ゼミらしく制作をメインにできる!)
・小学校教育だけでなく幼児教育にも生かせると思ったから
・学生の個性を大切にしてくれるゼミだと思ったから
・図工が昔から好きだったから、美術教育が好きだったから
・アートの視点から考えた教育支援を考えてみたかったから
・のびのびできるゼミだと思ったから
・和気あいあいとした自由な雰囲気が好きだったから

○実際に入ってみての感想
・堅苦しさゼロで、みんなで話しながら楽しく活動できる!
・雰囲気が本当に柔らかくて、和やかで安心する
・仲は良いけど、やるときはやる!メリハリがしっかりしている
・個人研究だけでなく美術館に行ったり、いろいろな活動ができて楽しい!
・正解がないからこそ、それぞれの個性や意見を尊重して考えを深め合える。その中で自分では思いつかなかったアイディアを見つけられる!
・いろいろな考えがあって刺激をもらえる!
・否定がなく、個性を大切にしてくれる
・自分の芯をしっかり持てる