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心理学科 川端ゼミの学生がマーケティング分析コンテスト2025において優秀賞を受賞しました
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2025年に開催された野村総合研究所主催のマーケティング分析コンテストにおいて、心理学部心理学科のゼミ生チーム(代表:小原克揮さん)が優秀賞(参加126チーム同率1位)を受賞しました。

本コンテストは、2007年より野村総合研究所主催で開催されている、マーケティングデータ解析分野における草分け的なデータ解析コンペティションであり、2025年度で第19回を迎えました。近年では、マーケティングサイエンス領域にとどまらず、情報科学分野の学生・研究者・実務家の間でも広く認知されており、社会的にも注目度の高いコンペティションとなっています。

そのような競争率の高い大会において、心理学部での学びと研究成果が高く評価されたものです。

チームメンバー

心理学科4年

小原克揮(代表)、大谷昂生、澤村音穏、菊地凛華、大塚光、三橋怜史、箕輪碧斗、久保田美琴、清水絢香、田中紗葵、吉川日菜


受賞の詳細については、野村総合研究所様の下記URLから確認できます。
https://www.nri.com/jp/news/info/20260217_1.html

左:小原克揮さん, 右:大谷昂生さん

研究概要

本研究は、マーケティングにおいて依然として重要な位置を占めるTVCMに着目し、「CMのどのような特徴が広告効果にどの程度影響を与えるのか」という問いを出発点として行われました。

近年、テレビ広告に割ける予算は減少傾向にあり、限られた予算の中で広告効果を最大化することが求められています。その背景から本分析では、BGMや放送回数といった客観的な表現要素に加え、「面白い」「さわやか」といった視聴者の主観的印象も含め、商品のカテゴリやターゲット層を考慮した広告最適化モデルを構築しました。
具体的には、独自に算出したCM視聴効果データを用いてベイジアンネットワーク*を構築し、順方向推論により広告効果に寄与する重要な視聴印象および表現要素を抽出しました。さらに、それらの要素をCMに反映した場合を想定し、逆方向推論によるシミュレーションを実施した結果、広告効果の向上が確認されました。

本研究は、シチュエーション別に最適なCMの特徴を提案可能な予測モデルおよび分析枠組みを提示するものであり、企業が保有するデータを活用したCM制作と検証・改善の循環的プロセスへの応用が期待されます。

 *ベイジアンネットワークとは、事象間の因果関係を、確率に基づいて図として表現したモデルです。多様な条件下でのシミュレーションが可能で、既知の情報から未知の事象を推論できるという利点があります。推論には、既知の要因から結果を予測する「順方向推論」と、観測された結果に基づいてどの要因が関係していそうかを推定する「逆方向推論」の両方があります。


学生からのコメント

小原克揮さん

本コンテストには、川端ゼミの先輩方が参加されていたことや、指導教員である川端先生から参加を勧めていただいたことをきっかけに挑戦しました。ゼミ内で学習していたベイジアンネットワークを、分析に応用できないかと考え、本研究の主な題材として設定しました。夏休み前から11月までの長期間にわたり、メンバーとともに活動を重ね、本作品を完成させることができました。

私は本活動のリーダーとして全体の進行管理や主要な分析を担当しました。個人で課題に取り組む場合とは異なり、チーム全体をまとめながら次に取り組むべき課題を考え、メンバーへの役割分担を行うことには多くの難しさがありました。また、分析においても思い通りに進まない場面が多く、苦労することも少なくありませんでした。

目標としていた優秀賞を受賞することができ、大変うれしいです。これまで積み重ねてきた努力が結果として評価されたことに、達成感を得ることができました。大学生活の中で一つのことに長期間打ち込む経験は初めてでしたが、本活動に真剣に取り組めたことは非常に貴重な経験となりました。今後は大学院への進学を予定しており、本研究に関連する分野でさらに研究を深めていきたいと考えています。今回の経験を糧に、今後の学習にも一層励んでいきたいと思います。


大谷昂生さん

このような栄誉ある賞を受賞できましたことを、心より嬉しく思います。本研究には、分析の方針や手法についての議論や実際の分析作業に携わるという形で関わらせていただきました。また、発表資料の製作についても一部担当をいたしました。

本研究では主眼となる分析と、その前提となる少し細かい分析や下処理を行う立場にいました。初めての事尽くしでかなり大変だったのですが、その一つ一つが楽しくて、とても充実した時間を過ごさせていただきました。掲げられた研究の青写真に辿り着くための過程の意味を都度確認しつつ、一歩一歩確実に作業を進めてきましたが、それぞれが達成感を伴うものでした。知識という意味でも実務経験という意味でも、大変勉強させていただいたと思います。

受賞という結果はもちろんですが、それ以上に私にとって財産となったのは、1つのプロジェクトに持てる全力を尽くして臨み、それを妥協なく結実させる体験だったと思います。「この大学に入学した意味があった」と胸を張って言えるような経験をさせていただき、感謝の念に堪えません。このような機会を下さった野村総合研究所様と、一緒にプロジェクトに励んだ川端ゼミのメンバーに、心から御礼を申し上げたいと思います。