公認心理師

国家資格「公認心理師」とは

心の健康は生活に関わる重要な問題であり、学校、医療機関、その他企業をはじめとするさまざまな職場において心理職の活用の促進が求められています。 そのため心理に関する支援を必要とする人々の相談、援助等の業務に従事する者に対して、一定の資質及び適性を図るため、公認心理師資格が定められました。公認心理師は、国民のこころの健康を守る大切な専門職であり、心理学に関する専門的知識・技術を用いて、次に掲げる行為を行う者を指します。

公認心理師の仕事

  • 心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析

  • 心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助

  • 心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助

  • 心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供

公認心理師の活躍が期待される領域

公認心理師は、以下に示すように、保健医療・司法犯罪・福祉・教育・産業労働といった様々な領域の職場で、心理支援(カウンセリングやコンサルテーション)を行っています。心の問題は年代、立場を問わず誰もが抱える可能性があるため、今後公認心理師が求められる場面が増えていくと考えられています。

公認心理師資格の取得方法

公認心理師になるには、学部において「心理学その他の公認心理師となるために必要な科目」を履修し卒業した後、大学院に進学して「省令で定める科目」の単位を取得し修了する必要があります。明治学院大学心理学部心理学科、大学院心理学研究科心理学専攻臨床心理学コースは、公認心理師カリキュラムに対応しています。

  • 大学院に進学する以外にも、国が定める施設で2年以上の実務経験を積むことで、公認心理師試験の受験資格を得ることができます。国が定める施設については、厚生労働省のホームページをご確認ください。
    https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26518.html

公認心理師受験資格を取得するために必要な科目

学部(25科目)

1

公認心理師の職責

14

心理的アセスメント

2

心理学概論

15

心理学的支援法

3

臨床心理学概論

16

健康・医療心理学

4

心理学研究法

17

福祉心理学

5

心理学統計法

18

教育・学校心理学

6

心理学実験

19

司法・犯罪心理学

7

知覚・認知心理学

20

産業・組織心理学

8

学習・言語心理学

21

人体の構造と機能及び疾病

9

感情・人格心理学

22

精神疾患とその治療

10

神経・生理心理学

23

関係行政論

11

社会・集団・家族心理学

24

心理演習

12

発達心理学

25

心理実習

13

障害者・障害児心理学

大学院(10科目)

1

保健医療分野に関する理論と支援の展開

2

福祉分野に関する理論と支援の展開

3

教育分野に関する理論と支援の展開

4

司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開

5

産業・労働分野に関する理論と支援の展開

6

心理的アセスメントに関する理論と実践

7

心理支援に関する理論と実践

8

家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践

9

心の健康教育に関する理論と実践

10

心理実践実習

公認心理師に関する演習と実習の概要

明治学院大学心理学部心理学科では、学部3年次に心理演習、学部4年次に心理実習が設置されています。心理演習においては、公認心理師として働く上で必要となる話しの聞き方の技術やアセスメントの技法などについて学びます。また、心理実習においては、公認心理師が活躍する施設や病院などを見学し、見学後は実習記録の作成や振り返りなどを行います。大学院進学後は、より実践的でより長期的な実習を行います。具体的には、医療機関における実習を必須とし、教育領域や福祉領域などにおける実習にも取り組みます。また、心理学部付属研究所心理臨床センター https://psy.meijigakuin.ac.jp/clinic/ における実習(学内実習)も必須です。実際に相談を受けるとともに、ケースカンファレンスやグループスーパービジョンを通して、カウンセリングや心理検査などを学びます。

明治学院大学における実習の特色

①心理演習の履修者定員(学部)

心理演習の履修者定員は、国内最大規模の60名となっています。毎年多くの学生が、学部で履修できる公認心理師科目を履修し、公認心理師を目指し、大学院に進学しています。

②充実した学外実習先(大学院)

大学院心理学研究科心理学専攻臨床心理学コースにおいては、多くの学外実習先に実習生の受け入れをお願いしています。毎年、総合病院、精神科病院、開業クリニック(心療内科)といった医療機関をはじめ、教育領域や福祉領域などにおける実習も行っています。

③きめ細やかな事前事後指導

実習を行うにあたり、事前事後指導を行っています。また、大学院においては、少人数のグループに分かれて指導を受けるグループスーパービジョン、大学院生が一堂に集まり1つの事例について話し合うケースカンファレンスなどが行われています。

2018年度以前に心理学科に入学された方・2017年3月までに心理学専攻を修了された方

以下に該当する方は、公認心理師の受験資格の特例措置に基づき、基準を満たしている場合は、「修了証明書・科目履修証明書」を発行しています。

対象者

2017年度までの心理学科入学者(文学部心理学科卒業生を含む)
 文学部心理学科(1990〜2003年入学)
 心理学部心理学科(2004〜2017年入学)

2017年3月までの心理学専攻修了者
 文学研究科心理学専攻  修士課程(1994〜2001年入学)
 文学研究科心理学専攻  修士課程 心理臨床コース(2002〜2003年入学)
 心理学研究科心理学専攻  修士課程 心理臨床コース(2004〜2006年入学)
 心理学研究科心理学専攻  博士前期課程 臨床心理学コース(2007〜2015年入学)
 心理学専攻  教育・発達臨床コース(2002〜2006年入学)
 心理学専攻  教育・発達心理学コース(2007〜2013年入学)
 心理学専攻  教育発達心理学コース(2014〜2015年入学)

詳細は日本心理研修センターのホームページをご確認ください https://www.jccpp.or.jp/shiken.cgi

公認心理師の資格取得方法について

卒業生で公認心理師の資格取得方法は区分D~F に分かれます。
明治学院大学心理学部では必要な科目の履修ができ、支援体制も整います。

公認心理師科目の読み替えについて

本学発行の成績証明書に基づき、単位を取得した科目が公認心理師科目との読み替え基準を満たしているかどうかについては、下記の読み替え表で確認してください。

心理学科入学者 こちら
心理学専攻修了者 こちら

なお、読み替えの確認作業についてはご自身の責任において行ってください。本学が確認して個別に通知することは行っておりません。

成績証明書の請求方法について

本学ホームページ「証明書申込方法」をご参照の上、ご請求ください。

学部卒業生 こちら

心理学専攻修了生 こちら

修了証明書・科目履修証明書の請求について

読み替え基準を満たしている方に対しては、特例措置による読み替えを含む「修了証明書・科目履修証明書」を発行いたします。ご請求の際は上記の本学ホームページ「証明書申込方法」をご確認ください。