教員プロフィール

教授
金城 光(きんじょう ひかり)

所属

・心理学科
・心理学専攻博士前期課程 心理学コース
・心理学専攻博士後期課程

専門領域

・認知心理学
日常生活は、見る、聞く、話す、覚える、考えるなど認知活動に依存しています。このような活動を実験や調査を通して科学的に探求するのが認知心理学です。認知活動のしくみやはたらきの解明は、私たちの生活を豊かに実りあるものにしてくれます。

研究テーマ

  • 視線計測による人間の無意識の認知活動の解明

  • メタ認知を中心とした認知のモニタリングと制御にかかわる要因の解明

  • 「鍵を閉めたか閉めたと思っただけなのか」といった記憶のソース・モニタリングの研究

  • 情報機器やHPのユーザビリティの研究

  • 上記認知機能の生涯発達過程の研究など

担当授業

【 学部 】

  • 知覚・認知心理学、思考心理学、心理学実験、心理学演習1A/B・2A/Bなど

【 大学院:前期課程 】 

  • 認知心理学特殊研究、認知心理学特論、認知心理学実習など

【 大学院:後期課程 】

  • 特別講義1Cなど

ゼミ内容

認知心理学がカバーする領域は年々広くなり、社会に応用できる知見も蓄積されてきています。身近な認知的な現象や失敗についての「なぜ?どうして?」を実験や調査で実証的に探り、その原因や原理を明らかにしていきます。3年次のグループ研究を経て、4年次は個別のテーマを研究します。最新のゼミ情報はページ下部にあります。(過去のゼミ情報は過去の年度を検索してください。)

メッセージ

心理学は文理融合の学問領域です。人間の活動すべてにかかわる幅広い領域と接点があります。きっとあなたが学びたい、研究してみたい心理学があるはずです。大学生活の学びが豊かになるように、受験勉強に限らず高校での勉強もがんばって、思考の「基礎体力」をつけておいてください!

経歴

お茶の水女子大学卒業、ニューヨーク大学大学院博士課程修了( Ph.D.心理学) 。
松下電器産業(現在のPanasonic)音響研究所、東京都老人総合研究所(現在の東京都健康長寿医療センター)、大妻女子大学 社会情報学部 准教授などを経て2012年4月より現職。2018年度カナダ・ブリティッシュコロンビア大学客員教授。

取得資格・所属学会

  • American Psychological Association

  • 日本心理学会

  • 日本認知心理学会 (編集委員:2009-2013、2017-現在)

  • 日本認知科学会

  • 日本発達心理学会

  • 日本老年社会科学会

代表的な論文・著書名

  • 湯川良三、金城光、清水寛之 2010 メタ認知 ―基礎と応用― 北大路書房 (共著)

  • How Japanese adults perceive memory change with age: Middle-aged adults with memory performance as high as young adults evaluate their memory abilities as low as older adults. International Journal of Aging and Human Development, 78, 69-86.

  • Do eye movements enhance memory retrieval? Vision Research, in press

その他の業績については、下部の「明治学院大学 研究者情報」をご覧いただくか、Google Scholar, PsychINFO, CiNiiの検索エンジンで「Hikari Kinjo」「金城光」で検索してください。

学生との思い出で、印象に残っていること

学生たちと実験や調査の内容を考えたり、データの考察を考えたりするのはとても楽しいです。また、卒業した学生がメールをくれたり、研究室を訪ねてきてくれたりするのもとても嬉しいです。日々学生たちから刺激と元気をもらっています。

専門領域に興味を持ったきっかけ

私は大学では音楽を勉強しました。就職後、企業の音響研究所で音楽聴取時の人間の生理心理反応を計測するプロジェクトに配属され、どうしても心理学を勉強したくてアメリカの大学院で認知心理学を学び、現在に至っています。