大学院進学を考えているみなさんへ~修了生からのメッセージ~

齋木 彩

2019年3月修士課程修了。現在、株式会社マクロミル グローバルリサーチ部 ソリューションユニット勤務

大学院進学の理由

大学を卒業し、一度は就職をしましたが、よ り心理学の知見を広め、キャリアアップをしたいと思い進学を決意しました。特に、自分の考え(仮説や理論など)を論文という形に残すことは、社会人ではなかなかできない経験であり、その経験は自分のキャリアの糧になると思いました。

大学院時代の研究について

学部生の頃から、「どうすれば未来をポジティブに考えられるかな」と考えていました。そのため大学院では「時間的距離が自己の未来の知覚に与える影響」を研究テーマとしました。1ヶ月後と3 年後のような時間的な距離と、未来を想像する際の抽象度によって、未来の自己へ知覚がどのように影響されるか研究していました。

現在の仕事について

現在は、マーケティングリサーチの会社で、海外調査を行う部署でリサーチャーを行なっています。お客様のマーケティング上の課題をリサーチを通して解決し、今後のアクションへの施策などを提案してます。海外の文化・習慣を学ぶ機会や英語でコミュニケーションを行う機会があり、マーケティング以外のことも日々学んでいます。

どのように大学院での学びを活かしているか

リサーチャーという仕事は、お客様の課題や仮説に対して調査・分析を行い、答えを出し、今後のアクションへの提案を行います。この工程は、心理学の研究と類似していることが多くあります。特に「仮説出し」や「分析結果の読み解き」は大学院での学びが活きていると感じます。大学院時代に、自分の仮説をもとに研究し、結論を導き出した経験は、今の自分の自信にも繋がっています。