教員プロフィール

教授
西園 マーハ文(にしぞの まーはあや)

所属

・心理学科
・心理学専攻博士前期課程 臨床心理学コース
・心理学専攻博士後期課程

専門領域

・臨床精神医学
・社会精神医学

研究テーマ

長く摂食障害の研究に携わっていますが、今のテーマは、摂食障害者の就労、アスリートの摂食障害、過食症治療プログラムなどです。地域における産後メンタルヘルスの問題の発見と援助についても研究しています。

担当授業

学部:精神医学、人体の構造と機能及び疾病ほか
大学院:精神医学特論A,B、心理実践演習Ⅰ,Ⅱ,Ⅲほか

ゼミ内容

精神医学に関するテーマを取り上げ、さまざまな疾患や治療法、社会の中にある疾患のイメージなどについて考えます。

メッセージ

精神医学と聞くと、特殊な病気を扱う難しい領域のようなイメージがあるかもしれませんが、うつ病などは多くの人が経験するようになっています。従来よりも、個人の生活において、また、社会人として身近に体験する機会が増えていると言えます。心理学を学びながら精神疾患を学ぶことで、身体と精神、社会と個人の関係など、人間理解を深めることができます。

経歴

九州大学医学部卒,慶應義塾大学医学部大学院博士課程修了,英国エジンバラ大学卒後研修コース修了.英国ロンドン大学Institute of Psychiatry客員研究員.慶応義塾大学病院、東京都精神医学総合研究所、白梅学園大学に勤務.国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所客員研究員

取得資格・所属学会

  • 日本精神神経学会(精神科専門医、精神科指導医)

  • 日本社会精神医学会(理事)

  • 日本摂食障害学会(理事)

  • 日本摂食障害協会(理事)

  • 日本スポーツ精神医学会(評議員)

  • 日本周産期メンタルヘルス学会(評議員)

  • 多文化間精神医学会

  • 日本児童青年精神医学会

  • 精神保健指定医

  • 臨床心理士

代表的な論文・著書名

摂食障害のセルフヘルプ援助

産後メンタルヘルス援助の考え方と実践

摂食障害治療最前線

過食症の短期入院プログラム

対人援助職のための精神医学講座

Nishizono-Maher A, Kishimoto J,Yoshida H et al.: The role of self-report questionnaire in the screening of post-natal depression in central Tokyo:A total community sample survey. Social Psychiatry and Psychiatric Epidemiology 39; 185-190, 2004

Nishizono-Maher A,Escobar-Koch T,Ringwood S et al.: What are the top five essential features of a high quality eating disorder service? A comparison of the views of US and UK eating disorder sufferers, carers and health professionals. European Eating Disorders Review.19:411-416,2011

西園マーハ文:摂食障害のセルフヘルプ援助~患者の力を生かすアプローチ~.医学書院,2010

西園マーハ文:産後メンタルヘルス援助の考え方と実践~地域で支える子育てのスタート~岩崎学術出版社,2011

西園マーハ文:摂食障害治療最前線:NICEガイドラインを実践に活かす.中山書店,2013

西園マーハ文、群馬会群馬病院摂食障害治療チーム:過食症の短期入院プログラム-精神科のスキルを生かして摂食障害治療に取り組もう,星和書店,2017

対人援助職のための精神医学講座:グループディスカッションで学ぶ(単著)

趣味・特技

  • 趣味:音楽鑑賞(Debussy,Bartók,Leighton)、ピアノ、読書、美術鑑賞

専門領域に興味を持ったきっかけ

精神医学は理系的視点からも文系的視点からもアプローチできるのが大変面白いと思いました。摂食障害は時代や社会によって発生率が違うことから、精神疾患と社会との関係にも興味を持ちました。