教員プロフィール

教授
花田 安弘(はなだ やすひろ)

所属

・心理学科
・博士前期課程 心理学コース
・博士後期課程

専門領域

・生理心理学
・脳内の海馬の神経活動と記憶についての研究

研究テーマ

・生理心理学(学習記憶の神経機構)
記憶との関連が示されている海馬という部位からは、シータ波という4Hzから10Hz程度の正弦波様の非常にきれいな脳波が記録されます。ラットなどを用いた研究ではこの波形は環境と関わりながら行動するときや逆説睡眠中にみられること、シータ波の出現を妨害すると学習が障害されることなどが知られています。また最近ではこのシータ波の位相(山か谷か)により、記憶の固定と検索の機能が分離されているという説なども提唱されています。このように記憶と海馬の関係は非常に興味深い研究分野です。脳に興味があり、やる気と根性のある学生さんを歓迎します。

担当授業

【 学部 】

  • 生理心理学概論

  • 生理心理学実習

  • 心理支援論1B

  • 演習1

  • 演習2

     など

ゼミ内容

3年次の演習1では前期に英語論文講読、統計演習などを行い、後期にまず実験案を各自発表してもらい、その中から面白そうな実験を選びゼミ生同士で実験を行って、その結果を分析し発表してもらいます。4年次の演習2では卒論のテーマについて発表してもらいその後は個別に卒論の指導をします。卒論で他の大学ではなかなかできないラットの行動実験や生理実験も可能です。

メッセージ

心はどこにあるのでしょうか。生理心理学者を含めた脳の研究者は心は脳にあると考えています。脳の活動により心が生じるのであれば、心の仕組みを明らかにし説明するには、実際に脳で生じていることを調べるのが最も良い確実な方法だと思います。物事を説明するにはいろいろな説明の仕方があります。昔の人は雷や日食を神の怒りと説明しましたが、現代ではそのような説明は誰もしません。心の説明としてどのような説明なら自分は納得できるのか考えてみてください。

経歴

東京大学大学院人文科学研究科心理学専攻博士課程修了

取得資格・所属学会

  • 日本心理学会

  • 日本動物心理学会

  • 日本生理心理学会

  • 日本生理学会

  • 日本神経科学学会

  • 北米神経科学学会会員

代表的な論文・著書名

  • 心理学アップデイト 福村出版 1991

  • 脳幹死について 脳と神経 49:602-610、1997

  • Distribution and analysis of hippocampal theta-related cells in the pontine region of the urethane-anesthetized rat. Hippocampus 9:288-302,1999

  • Bidirectional plasticity of excitatory postsynaptic potential (EPSP)-spike coupling in CA1 Hippocampal pyramidal neurons. PNAS 99:14512-14517,2002

  • 海馬の電気活動とその機能的意義 明治学院心理学科紀要 2005

  • The driving system for hippocampal theta in the brainstem : an examination by single neuron recording in urethane-anesthetized rats. Neurosci. Lett. 455:65-69,2009